ドローンでミカン畑に農薬散布 谷本りほーむ 

ミカン畑を飛行するドローン

和歌山県海南市下津町を中心に住宅のリフォームを手掛ける谷本りほーむ(谷本孝之社長)は、新規事業として、ドローン(小型無人飛行機)による農薬(消毒)散布サービスを開始する。高齢化が進む農家の負担軽減策として、活用が期待される。

2018年9月の台風で同町も大きな被害を受け、屋根などが損壊した家もあった。谷本社長(42)は屋根の状況確認の依頼を受けるものの、屋根に上がれない建物もあり、空中で撮影できるドローンを使い始めたという。

以前から同社の顧客の多くは地元のミカン農家。谷本社長は農家の人たちとの会話の中で、手作業の農薬散布が肉体的につらいということをよく聞いていた。

ドローンの操作も少しずつ上達してきた谷本さんは、ドローンを使ってミカン農家の悩みを解消し、役立つことができればと考え、いろいろと調べていくうちにドローンで水稲に農薬散布をしていることを知った。ミカン畑で農薬散布をしているのは全国的に少ないと分かり、ミカン畑の農薬散布を始めることを決めた。

農家の人たちは高齢者が多く、特に夏場の消毒作業で体を酷使しているのが現状。さらに下津町のミカンは急斜面に造られた段々畑で栽培されているため、厳しさが増す。ドローンを使った農薬散布においても、かなり難しいが、谷本社長はドローンの技術向上に努めてきた。

5月下旬ごろからミカン作りが本格始動するが、それまでに知り合いのミカン農家数軒にモニターになってもらい試験的に散布。農家によって異なるが、1シーズンに約5~10回、薬液を散布しなければならない。また、農家ごとに使用している農薬の種類が違うことや農園の範囲や薬液量が一律ではないなど課題も多い。谷本さんは、各農家に合ったプランを立てて相談し、散布方法を決めるきめ細かな対応で、モニターの各農家からも一定の評価を得た。

また、新規事業を始めるタイミングで農薬の開発が進み、空中で散布できるミカン用でかつ無人航空機用の種類が多くなっていることが同社にとって追い風になった。

谷本さんは「農家さんそれぞれで使う農薬などの条件が異なるので、シーズンに入る前に相談しながら作業を効率的に進めていきたい。少しでもミカン農家の皆さんのお手伝いができれば」と話している。

問い合わせは同社(フリーダイヤル0120・650・456)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。