人力車で日本一周 上田樹生さんが出発

笑顔で出発する上田さん

和歌山市内原の上田樹生(しゅう)さん(21)が10日、人力車を引いて日本を一周する旅に出発した。「常に笑っていたい。楽しんで走り元気を届けたい」と笑顔で紀三井寺競技場前をスタート。人との交流を通じ、道中で感じたことをSNSで発信しながら47都道府県を歩き、約1~1年半をかけて戻ってくるという。

上田さんは約12年間サッカーに没頭。和歌山北高校ではサッカー部の副キャプテンを務め、全国高校サッカー選手権大会にも出場。大学に進学したものの3カ月で中退した。その後、海外に興味が湧き20歳の時にフィジーに約6カ月留学。将来は、もっと多くの世界を訪れ、さまざまな人と触れ合いたいという夢ができたが、生まれ育った日本のことをほとんど知らないことに気付いた。

「多くの日本人に出会って話がしたい。日本人ならではの温かい心に触れたい」と日本一周を決意。人力車を引いたことはなかったものの、友人のアドバイスで、〝相棒〟は人力車に決まった。知人を通じて中古の人力車を手に入れ、「出会った人にメッセージを書いてもらいたい」と、手作業で白色に塗り替えた。「出会った人を乗せて話しながら旅をするのも面白いかも」と人力車ならではの楽しみ方に胸を弾ませる。

旅への挑戦を知ってもらいたいと、ことし1月にクラウドファンディングを募り、3月末までに85人から、約180万円の支援が集まった。「たくさんの人に支えてもらっている。頑張る姿で恩返ししたい」と意気込む。

出発当日、スタート地点で上田さんは集まった地元の人らから「気を付けて頑張れよ」と激励を受け、やる気十分。母や祖父母、友人らが見守る中、「とにかく楽しんできます」と笑顔で大きな一歩を踏み出した。

まず岩出方面へ向かい、橋本から奈良県を目指す。夜はテントで寝泊まりしたり、訪れた先で出会った人の家に泊めてもらったりしながら旅を続けるという。「どうなるか分からなさ過ぎて。どこでどんな人に出会うか楽しみ。しんどい中にも楽しいを感じたい。見掛けたら気軽に話し掛けてもらえたら」とにっこり。旅の様子は上田さんのインスタグラム(@shu_the_world)から確認できる。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。