おいしい「おむすび」だけを求めて旅に出る…お米好きにとって、なんて素敵な時間でしょう。地産地消をコンセプトに、その土地ならではの味が「おむすび」で楽しめるんです。ゆっくりと気の赴くままにお出かけして、おむすびを頬張ってみませんか。
目次
かまど炊きの出来たてを頬張って
『おむすびスタンド くど』
かまどで薪をくべて地元産のお米を炊き上げ、旬の食材を合わせて提供されます。
南海高野線九度山駅。電車に乗らない場合、お店には駅舎の裏の方から入っていきます。イートイン限定のセットメニューはご覧の通り。
九度山駅上りホーム(橋本方面行き)にスタンドの窓口があります。
セットメニューの他、単品を常時12種類用意。むすびたてが提供されるので、しばらく待ちましょう。
おむすび2個、みそ汁、いなか漬けの「くどセットA」(850円)。平日は好きなおむすびが選べますが、土日祝・繁忙期はその日の決まったおむすびになります。
ホームに隣接された、リノベ倉庫でイートイン。扉は、南海電車そのまんま。
中に入ると、こんな感じ。本物の電車の窓枠は、旅情をかきたててくれます。
下り(高野山方面)に入ってきた電車です。南海は2024年1月のダイヤ改正で、土日祝の昼時間帯の九度山駅停車時間を5~13分に伸ばしました。下車して購入、車内で頬張る電車旅もおすすめです。
名称 | おむすびスタンドくど |
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所在地 | 和歌山県伊都郡九度山町九度山123-2 南海九度山駅構内 |
電話番号 | 0736-20-7553 |
営業時間 | 9:00~16:00 (イートインセットは14:00まで) |
定休日 | 月曜 |
駐車場 | あり(九度山町役場駐車場を利用) |
web | https://kudo-kudoyama.weebly.com/ |
@kudo.omusubistand |
茅葺き屋根の家屋をリノベして誕生
『むすび屋 弥右ヱ門(やうえもん)』
このお店に携わったみんなの想いと、おいしいおむすびを結んでいます。
京奈和自動車道かつらぎ西インターから高野山を結ぶ、国道480号線沿いにあります。この看板が目印。
高野山の麓、かつらぎ町志賀地区に建つ築100年以上の家屋がお店。和歌山大学生が自由演習で着目し、自分たちの手でリノベーションして、2022年4月から実店舗として週末に営業しています。
「志賀のふきのとう味噌むすび」(300円)、「昔ながらのすっぱい梅むすび」(250円)、「想いを結ぶ塩むすび」(200円)、「具だくさん!ほっこり豚汁」(350円)。きれいな水で育った志賀米、付近で採れた山菜などが具材に使われ、この空間も加味されたご馳走に。
オリジナル雑貨なども販売されています。
学生たちが取り組んだ「和歌山大学むすび屋弥右ヱ門茅葺きプロジェクト」については、HPで紹介しています。これまでの彼らの活動ぶりと、志賀地区との絆をぜひご覧ください。
名称 | むすび屋 弥右ヱ門(やうえもん) |
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所在地 | 和歌山県伊都郡かつらぎ町志賀233-2 |
電話番号 | 090-7352-1409 |
営業時間 | 8:00~13:00 ※土日祝のみの営業 |
定休日 | 月~金曜(祝日は営業) |
駐車場 | あり |
web | https://musubiya-yauemon.studio.site/ |
@musubi_yauemon3 |
レトロな旧駅舎で堪能する湯浅の味
『湯浅米醤(ゆあさべいしょう)』
かまど炊きご飯でつくるから、中までふっくらした珠玉のおむすびに。
2019年からJR湯浅駅の機能は「湯浅えき蔵」(写真左側)に移転。以後、旧駅舎(写真右側)はそのまま残され、湯浅町によって2021年「歴史的風致形成建造物」に指定されました。
旧駅舎内は、開業当時を模した窓枠、レトロな照明器具、ベンチなど、昭和の雰囲気がたっぷり。
旧駅舎内で売店・食堂として営業する『湯浅米醤』。ショーケースには各種おむすびが並んでいます。
食堂と売店のメニュー。
湯浅の特産品・お土産なども販売。しょうゆの種類が豊富なのは、さすが醤油の町。
好きなおむすび2個、味噌汁、小鉢などがセットになった「おむすび定食」(950円)。この日は、「こぼれ釜揚げしらすむすび」「金山寺味噌むすび」という湯浅の味を堪能。
おむすびはもちろんのこと、薄くスライスされた「ひらひら豚」が入った味噌汁は、豚汁ぽくって美味。
「おむすび弁当」(650円)。これを買って電車に乗れば、まさしく駅弁!
名称 | 湯浅米醤(ゆあさべいしょう) |
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所在地 | 和歌山県有田郡湯浅町湯浅 湯浅駅旧駅舎内 |
電話番号 | 070-9133-0737 |
営業時間 | 10:00~17:00 (食堂は11:00~14:00) |
定休日 | 無休 |
駐車場 | あり(向かいの湯浅町営駅前駐車場2時間無料) |
@yuasabeishou |
※掲載各店の判断により、営業形態や営業時間、メニュー等が変更されている場合があります
彷徨うEditor。昭和末期、新宿スタジオALTAから全国ネット放送出演3回、ツッコミ担当。20世紀末、和歌山ラーメンブーム仕掛け人の1人。