満足感たっぷり♡本当に”美味しい”精進料理『寺カフェ成慶院』【高野町】

心も体も健康になる場所を目指して

「生まれてからの15年間、高野山に育ててもらいました」と語るのは、店長の田輪夢人さん（27歳）。地元である高野山に何か恩返しできることがないかと考えていたところ、「お寺を活用できないか」と同級生の住職から声をかけてもらったそうです。

地元・高野山から離れ、5年間メンタルナースとして働いていた田輪さん。「お寺には心を癒す力がある」ということを知り、心身ともに健康になることを目指す場所として『寺カフェ成慶院（せいけいいん）～精進とフルーツのお店～』をオープンしました。今後は、高齢者の方を対象に、宅配弁当も考えているそうです。

美味しい”精進料理”に感動！
豪華9品の「精進御膳」

1日20食限定の「精進御膳」（2500円）。地産地消を意識し、地元・和歌山の食材を使うよう心がけているそう。プラス400円で注文できる、デザートも追加で注文！ 精進にこだわり、「苺大福」をチョイスしました。

あたたかいお茶と合わせていただきながら、精進料理を待ちます。プレオープンの記念として、「精進御膳」には美しい色合いの「琥珀糖」が付いていましたよ。

お寺の外には、まだまだ蕾の枝垂桜が見えます。例年、4月中旬頃に開花しているそう。美しい桜を見ながら、心を落ち着かせて精進料理をいただく…。贅沢なお花見時間が過ごせそうですね。

豪華9品の「精進御膳」がこちら。”精進料理”といえば、質素で味が薄く、「精進料理を食べることそのものが修行の一環」というイメージを持っていましたが、食材を活かした優しく美しい色合いに、期待が高まります。

まずいただいたのは、天ぷらの盛り合わせ。青しそ・アスパラ・タケノコ・エノキが乗っています。添えられた抹茶塩をつけて食べれば、食欲が増す爽やかな香りが広がります。エノキの天ぷらは特にサクサク感が強く、どの天ぷらも抜群の美味しさです。

次に食べたのは、動物性のだしを一切使っていない「おでん」。昆布や椎茸といった精進素材で丁寧に作られただしが、たっぷりとしみ込んでいます。お箸を入れるとすっと切れ、濃い旨味を感じられます。

味噌汁の味噌は、成慶院から徒歩1分の距離にある「高野山味噌本舗みずき」のものを使用。わさびでいただく「生ごま豆腐」も絶品です。全9品、それぞれの美味しさがあり、満足感たっぷりでした。

「精進御膳」を食べた後は、まりひめが丸々1個入った「苺大福」をいただいました。しっかりとお腹を満たす大きさがあり、あんこは甘すぎず、苺の果汁がじゅわっと染み出します。

今回はランチで訪れましたが、2Lサイズのまりひめを13個使った「季節のパフェ」（2500円）もおすすめ♡　不定期で夜カフェも開催予定だそう。詳細はインスタグラムをチェックしてみてください。

※写真・価格は取材時点の情報のため、変更になる可能性があります