HOME グルメ 有田川町金屋商店街の「ピザの食堂 rita(リタ)」は、食を通じて人や街とつながる【和歌山県】

有田川町金屋商店街の「ピザの食堂 rita(リタ)」は、食を通じて人や街とつながる【和歌山県】

公開日 2024.05.14
2023年12月17日 OPEN!!

人気のフードトラック「TRUCK PIZZA _to U」の実店舗としてオープンした「ピザの食堂 rita -リタ-利他」。元理髪店を改装したオシャレな店内で、手作りにこだわった絶品ピザがいただけます。

金屋本町通り商店街に誕生
元・理髪店がピザ屋さんに

和歌山市方面からだと阪和自動車道有田インターを下りて県道22号線を金屋方面に進み、徳田の交差点を左折すると、趣きのある鉄橋が見えてきます。

橋を渡ると、レトロな街灯が印象的な金屋本町通り商店街へと続きます。その一角にあるのが、元理髪店を改装した「ピザ食堂rita」。

暖簾をくぐり、新しく入れられた引き戸を開け店内に入ると、想像を上回るオシャレな空間。

見惚れていると「いらっしゃいませ」と、奥さまの小百合さんが素敵な笑顔で出迎えてくれました。

「10年ほど前、情報雑誌とメモ帳を片手にお店巡りをしていました。ピザ屋になりたかったわけでも、キッチンカーをやりたかったわけでもなく、起業できれば何でも良かったんです(笑)」「失敗、挫折の繰り返しでしたが、遠回りしたお陰で、ピザと出逢えました」とオーナーの上中雄介さんは話します。

すべてが手作り
ピザへの熱いこだわり

生地作りから、ジェノベーゼソースまですべて手作り。長時間発酵の生地は「粉、水、塩、酵母」と材料がシンプルなので、味がダイレクトに伝わり、ごまかしがききません。「ピザ作りの工程で生地作りが最も手間がかかり、面倒なことも多いですが、一番好きな作業」と上中さん。

イタリア製マリオアクント社のピザ窯を使用。ナポリで100年以上続く伝統ある窯で、扱うのが難しいですが、どうしてもこの薪窯にしたかったと、上中さんのこだわりがここにも。

マリナーラ(1000円)

チーズがのっていないピザ。アンチョビ・ニンニク・香草だけのシンプルさで、生地の旨みが際立ちます。ピザの食感は、外はサクッと軽く、中はもっちり。食べた時の印象は実にしっかりしていて、本当においしい! 持ち帰っても、モチモチの生地に感動です。

ワルゼン(1500円)

マルゲリータに、生ハム、半熟玉子、グラナパダーノチーズを加えたビスマルク的なピザ。塩漬けした生ハムのしょっぱさと、半熟玉子の甘みのコンビネーションが絶妙。

シラスジェノベーゼ(1500円)

自家製バジルのジェノベーゼソースに、しらすをトッピング。相性抜群!

ゴルゴンゾーラとはちみつ(1200円)

ブルーチーズとはちみつの甘塩っぱさは、永遠ループできますよ。

パスタ エビのトマトクリーム ※パプリカ入り(1200円)

ピザの他に、運が良ければパスタがいただけることも。ぷりぷりのエビと、もちもちの麺に絡むトマトクリームが、あと引くおいしさ。

★他のメニュー
マルゲリータ(1000円)、ディアボロ(1300円)、生ハムリーフ(1500円)
コーヒーHOT/ICE(450円)※THE ROASTERS豆使用、オレンジ・アップル・グレープフルーツ・ジンジャーエール(各300円)、ラズベリーソーダ・モヒート・ライチソーダ・ブラッドオレンジソーダーなど(各400円)、キッズドリンク(100円)など

つながる縁と
生まれ育った金屋への想い

実店舗の「rita」をはじめるにあたって、たくさんの出会いがあったと上中さんは言います。『TRUCK PIZZA_to U』が出店する先々に必ずピザを買いに来てくれたご夫妻、そのご夫妻がつなげてくれた兄姉のように慕うご夫婦との出会い…「人の『縁』って本当に素晴らしい」と話す上中さんには、不思議な魅力があるのです。

改装前の店舗の前に立つ上中さん。以前の理髪店『ツギキ』の看板が、今もお店の一角に飾られています。

暮らし道具とコーヒー木翠(きみどり』のミドリさんに、ピザの輪が広がるようにと願いを込めて作ってもらった暖簾。不思議な縁が重なって出会った『木翠』のご夫婦(秀樹さんとミドリさん)、今では兄弟のような関係になったとか。

様々な出会いがあり、思ってもみなかった地元金屋で店を開くことになった上中さん。「食を通して、人とつながれる」を肌で感じる毎日。金屋への想いを抱きつつ、寂しくなってしまった商店街に活気を取り戻すために、今日も最高の1枚を目指し、上中さんはピザを焼きます。

2024年6月2日(日)の楽しみな夜営業については、インスタグラムで発表。以前も開催した「ピザトッピングのワークショップ」などの子ども向けの企画も増やすそうです。

「街に愛されるお店」「その街に必要とされるお店」…上中さんは、SNSなどの発信で「町」ではなく「街」と表現。街には、人が集まる場所という意味があります。

「蕎麦屋みたいなピザ屋」が理想だという上中さんの想い。住人たちが行き交い、ふらっと暖簾をくぐってrita へ来て欲しいという想いが込められているように感じました。幼い頃の上中少年が過ごした活気ある『街』への基点のような場所に、rita(利他=自己の利益よりも他者の利益を優先する考え方)は今後なっていくことでしょう。

名称 ピザ食堂 rita(リタ)
所在地 和歌山県有田郡有田川町金屋2−7 地図
電話番号 090-1950-2914
営業時間 11:00〜17:00 (OS16:30)
※席の予約は11:00のみ(電話受付)
※テイクアウトの予約は「11:00」「15:00以降」の受け取りのみ(電話受付)
定休日 不定休(インスタグラムに随時掲載)
駐車場 あり
Instagram @pizza.syokudo_rita