自然豊かな和歌山県有田川町粟生に佇む、古民家を改修したアットホームなお店『カントリーキッチン ゆう』。「美味しくて、身体に良いものを食べてほしい」というオーナー夫妻。“おもてなし”の心が随所に感じられ、ついつい長居をしたくなります。
お店を始めたきっかけを
オーナー夫妻が笑顔で
和歌山方面から阪和自動車道有田インターを下りて県道22号を金屋方面に進み、丹後の森(交差点)を右折。国道480号に入り、しばらく走ると「道の駅 明恵ふるさと館」が見えてきます。そのまま10分ほど有田川を右手に眺めながら車で走れば『カントリーキッチン ゆう』へ。
古民家を改装した店先には、店主のお母様が育てた、色とりどりの紫陽花が出迎えてくれました。
「地域のコミュニティーや、居場所を作りたいという想いから、20年ほど空き家だった古民家を買い取り、飲食店を始めることにしました」と店主の岡省吾さん。その横で、終始笑顔の奥様のまり子さんが頷きます。
まり子さんの実のお父様が、以前に営んでいた久留米絣(かすり)のお店「ゆう」。その店名を新店舗に引き継ぎたいとのご主人の意向で、『カントリーキッチン ゆう』と名付けました。
利益度外視!
おすすめ日替わりランチ
この日の日替わり定食は、「えびカツと冷やしうどん」。
メインのえびカツは、プリプリのエビがびっしり詰まっていて、食べても食べても、エビが出てきます(笑)
小鉢は、イタドリの油炒め、インゲンの胡麻和えなど、地元で採れた山菜や旬の食材を中心に、健康を考えたバランスのいい献立。この日のメインに添えられたキャベツは、お父様が育てた無農薬野菜。その他の食材もできる限り無農薬にこだわり、地元の食材を使うようにしています。
「白砂糖は使わず、素材の味を大切に」と、笑顔が素敵な奥様まり子さんは話します。
今日のランチには、冷やしうどんまで付いていてボリュームも満点。ごはんの大盛も無料で対応してくれます。食材へのこだわりとこのボリュームで、驚きの税込み800円というお手頃価格! さらに、プラス200円で食後のドリンクを付けることができます。
黄色いシフォンケーキは
美味しさの秘密の色
米粉のシフォンケーキ(300円)は、普段目にするモノより黄色が強い印象。その理由は卵にあり、生石高原にある「まきばのたまご」を使用しているのです。平飼い、放し飼いで育ったストレスフリーの鶏が産んだ卵は、驚くほどに黄身が強いといいます。
手作りのシフォンケーキは、ふわふわなのにしっかり食べ応えがあり、とても美味しいですよ。季節のフルーツが添えられていて、この日の大粒のブルーベリーは広川産のもの。
人気のシフォンケーキとドリンクのセットは、ワンコインの500円。この日も近所の常連さんがお茶タイムを楽しみに訪れていました。
大切にしていること。
これからのこと。
「基本は食事」と、手作りと朝採れの無農薬野菜や地元の食材にこだわる岡さんご夫婦。「美味しくて、身体に良いものを食べて欲しいという想いから、リーズナブルなお値段で、ついついサービスしてしまうんですよね」と笑います。
「子ども食堂も本格的に始めていきたい。お子さんだけでなく、大人の方も一緒に食べに来てほしい。とにかく、ゆっくり、実家に帰って来たように、くつろいでいただきたいですね」
今後の想いを話すおふたりの人柄が、店内にも食事にもあふれている、ほっこりする癒しのお店です。
名称 | カントリーキッチン ゆう |
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所在地 | 和歌山県有田郡有田川町粟生37-2 |
電話番号 | 0737-22-0640 |
営業時間 | 10:00~17:00 ※応相談で夜の予約可 ※お弁当の注文も可 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | あり |
@country_kitchen_yu |
和歌山の真ん中に住む、身体に良いことが大好きな生粋の和歌山県人。古いモノや古いモノに新しい風を吹き込んだお店が得意分野。ニッチな目線でこだわりの場所や人を紹介します。年間100泉が目標の温泉偏愛者。好きな言葉は、「源泉かけ流し」湯治文化を再生させるのが夢。