和歌山市塩屋で大人気だった「ハリマヤ」が、名前も新たに『寧暮(ねいぼ)』として移転オープンしました。自家製粉の国産小麦の全粒粉や灰分の高い小麦、ライ麦を、天然酵母でしっかり醸した食事パンがメイン。パンの店頭販売は土曜のみで、木曜は事前予約セット販売の受け取りと発送のみになっています。
和歌浦天満宮近く
木の温かみが感じられる店舗
学問の神様で知られる和歌浦天満宮近くの住宅地の中に佇む『寧暮』。店名は「丁寧に暮らしたい」という想いから名付けられたそう。店舗前の駐車場から車を降りた途端に、パンのいい香り! 家族で営まれ、土曜日は娘ちゃんが駐車場に誘導してくれます。
移転前にも取材させていただいたことがあり、本日は2度目の取材。「お待ちしておりました!」と、いつもの笑顔で出迎えてくださり、人柄の温かさに癒やされます。
奥にあるプライベート空間まで続く開放的な店内は、木材が使われた内装。
パン棚には、焼きあがったパンたちが勢ぞろい。
イートインスペースには、6人掛けのテーブルが一つ。
木曜はセット販売(予約制)
土曜は店頭販売
取材当日の木曜は、セット販売の日。2種類のセットがあり、それぞれの内容は以下の通り(セット内容は、日によって変更)。
『ケの日』※日常
・ミッシュブロート
・フォカッチャ
・寧暮な食パン
計3点 で3000円
『ハレの日』※非日常
・ミッシュブロート1/2
・寧暮な食パン
・カルダモンロール
・抹茶と小豆のパネットーネ(1/2)
・季節のジャム
計5点で5000円
予約していた『ケの日』セットを紹介
開店直後に焼きあがった、熱々の「寧暮な食パン」。
旅田シェフの笑顔を見れば、最高の焼きあがりだというのが伝わります。
もっちり生地、生で食べても小麦の風味がしっかり感じられます。しっかりめにトーストすることで耳や表面がサクサク。バターやジャムを塗って食べるのも美味しい。
直径約24cm。ねっちりに近いもっちりした生地、ほどよく酸味が感じられるミッシュブロート。ハムやチーズと合わせることで格段に美味しさが増すパン。ライ麦のコクは、ビールやワインとの相性もバッチリ。
大きな気泡は高加水の証。表面はサックリ、中身はもっちり。具材を挟んでサンドイッチにするのも良し、パスタとの相性抜群のパン。約25cm×20cm。
そして本日限定のパン「ブリオッシュナンテール」が焼かれていました! セットに追加購入可能。
店頭でお目にかかれることが滅多とない超レアなパン。バターと卵がたっぷり入ったリッチな生地。 生地はふんわりとやわらかく、表面はサックリ感。バターの香りいっぱいの贅沢な一品。あまりの美味しさに帰宅後、半分ペロリと食べてしまいました。
イートインスペースで
カフェタイムを愉しむ
カスタードクリームをサンドした食パンを、フレンチトースト液に浸して、薪窯でじっくり焼き上げてくれます。販売している「寧暮の食パン」とは別に、フレンチトースト専用に焼いた角食パンを使って、底までしっかりと焼かれています。コクのあるカスタードクリームに、焦がし気味のキャラメリゼが絶妙に美味しい。
北海道から届くコーヒー豆は、イースト発酵させた豆。シェフ自ら豆を挽いて、丁寧にドリップして淹れてくれました。コーヒーは香り高く、まろやかで深みのある味でした。
手作りの薪窯。火入れから3時間で焼成できる温度に上がります。薪窯で焼いたパンは、やわらかい味に仕上がっています。
手作り「季節のジャム」。季節ごとに旬のフルーツを使ったジャムも人気。
ドリンクはイートインとテイクアウトが可能。季節限定・自家製梅シロップの梅ソーダが人気。
お店の名前通り、すべてに「丁寧」さが伝わってきます。パンの仕上がり、パンの味。そしてなんといっても丁寧な対応。パンの購入と共に、居心地の良い空間で心温まるひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
名称 | 寧暮(ねいぼ) |
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所在地 | 和歌山県和歌山市和歌浦西2-2-11 |
電話番号 | なし |
営業時間 | パン(木曜は事前予約セット販売、土曜は店頭販売)12:00〜16:00 カフェ(月・火・木・金曜)8:00~15:00 |
定休日 | 日曜 |
駐車場 | あり(2台) |
@harimaya110 |
わかやまパン部2代目部長、パンシェルジュマスター。和歌山を拠点に国内外のパンめぐりがライフワーク。和歌山のステキな情報を独自の視点でお届けします!