南海和歌山市駅と加太駅の間を走る観光列車「めでたいでんしゃ」に、5編成目となる「かなた」が誕生、2024年7月13日から運行を開始しました。パステルカラーのグラデーションに彩られた外装デザイン、そしてユニークな車内…。興味津々の全貌を紹介しましょう。
目次
加太さかな線を走る
「めでたいでんしゃ」とは?
南海加太線(愛称:加太さかな線)は、南海紀ノ川駅と加太駅を結ぶ路線。すべての電車が和歌山市駅と加太駅の間で運行されています。
沿線には、美味しい魚に代表されるグルメ、海水浴場、温泉など旅の楽しみがいっぱい。2016年4月29日、「おめでたい」と「愛でたい」が出会って「めでたいでんしゃ さち」が誕生。加太を代表する海の幸「鯛」が、レールを泳ぐ電車になりました。
「さち」は、ハートのモチーフがいっぱい。あなたに幸せを運ぶ、めでたいでんしゃです。
2017年10月7日誕生の「かい」。加太の海をイメージし、乗っているだけで海の中にいるような感覚に。”開運”の願いも込められています。
「さち」と「かい」が恋に落ちて結婚、2019年3月31日に子どもが誕生し、「なな」と名付けられました。めでたいご縁がいっぱいで、車内すべてがパワースポットです。
2021年9月18日に誕生したのが、「さち」の兄にあたる「かしら」。冒険船のような車内には、お宝がいっぱい、仕掛けがいっぱいです。
そして、2024年7月13日に「かなた」が誕生! 太古の時代と、未来への想いが盛りだくさんです。では、詳しく紹介しましょう。
「めでたいでんしゃ かなた」
誕生ストーリー
恐竜時代の卵が加太にあるとの噂を聞いた、めでたいでんしゃ「なな」。両親の「さち」「かい」、そしておじの「かしら」と一緒に加太の現場に行くことになりました。
噂の卵を覗き込んだ「さち」たち。バリ…バリ、バリ、バリ…殻が割れて飛び出してきたのが、めでたいでんしゃ。なんと「なな」たちの遠い先祖、“はじまりの「めでたいでんしゃ かなた」”だったのです。
めでたいでんしゃ かなた
— ロカルわかやま【公式】 (@rokaru_wakayama) July 24, 2024
南海加太さかな線の和歌山市駅と加太駅を運行する「めでたいでんしゃ」の5編成目「かなた」が、2024年7月13日から運行を開始しました。
レインボーに彩られた外装を動画で紹介しましょう!#めでたいでんしゃかなた #かなた #南海加太線 #南海加太さかな線 pic.twitter.com/yjssVtKfzw
和歌山市駅寄り車両は
「太古の記憶」がコンセプト
「めでたいでんしゃ」は2両編成。「かなた」は、「さち」たちとは違い、1両2ドアの車両です。和歌山市駅寄り車両と、加太駅寄り車両は、それぞれ違うコンセプト。和歌山市駅寄り車両は…
めでたいでんしゃ かなた
— ロカルわかやま【公式】 (@rokaru_wakayama) July 16, 2024
和歌山市駅寄り車両の内装デザインです。#めでたいでんしゃかなた #かなた #南海加太線 #南海加太さかな線 pic.twitter.com/96hu8p0j9S
はるか昔にタイムスリップしたような「太古の記憶」をコンセプトに、まるで太古の海の水族館にいるようなワクワク感が楽しめます。
原寸のワカヤマソウリュウ(約6m)と、その骨格がデザイン。
※2006年に和歌山県有田川町で発見されたモササウルス類が、メガプテリギウス・ワカヤマエンシスとして新属・新種記載され、通称「ワカヤマソウリュウ(和歌山滄竜)」になりました
車内の内装デザインは、和歌山県立自然博物館が監修。
加太駅寄り車両は
「未来への想いとSDGs」がコンセプト
めでたいでんしゃ かなた
— ロカルわかやま【公式】 (@rokaru_wakayama) July 16, 2024
加太駅寄り車両の内装デザインです。#めでたいでんしゃかなた #かなた #南海加太線 #南海加太さかな線 pic.twitter.com/EHcD4Hbrkf
“めでたいは続くよ、いつまでも”の「未来への想いエリア」がコンセプト。未来へ続く扉が描かれたフォトスペースや段ボールを使用したアート作品が飾られ、まるで虹の中にいるようなデザインです。
加太の廃材を利用したアートや、地元アーティストが加太の未来への想いを形にした作品などを見ることができます。
「めでたいでんしゃ」運行ダイヤ
南海電鉄「めでたいでんしゃ」の公式ホームページに運行ダイヤが掲載されています
こちら
※変更される場合がありますのでご了承ください
乗るだけで、おめでたい気分になれる「めでたいでんしゃ」。
ずっと乗っていたくなるような、愛でたくなる「めでたいでんしゃ」。
運行ダイヤをチェックして、“小さな旅”を満喫しませんか。
彷徨うEditor。昭和末期、新宿スタジオALTAから全国ネット放送出演3回、ツッコミ担当。20世紀末、和歌山ラーメンブーム仕掛け人の1人。