「munini（ムニニ）」でいただく砂糖を使わない身体にやさしい料理【和歌山県広川町】

海岸美に魅せられる広川町
お店までの道のりも楽しんで

干潮の時には遥か沖まで潮が引き砂浜はどこまでも広く、夕暮れ時はウユニ塩湖のようなリフレインが楽しめる隠れスポットです。

西広海岸から車で北へ約2分。「もうちょっと」の看板を目印にして右折し、結構細い道をあわてず進んで行くと、左手にビニールハウスが見え、まもなく到着。

早くお店に入りたいという気持ちと、しばらくこの外観を眺めていたいという嬉しい葛藤が…。

テラス席はワンちゃん連れもOK。気持ちの良いデッキと、これから楽しいことを考えているという焚き火スペースもあります。

木の温かみを感じる
お洒落な空間と最高の見晴らし

店内は木の温かみがあるインテリアとペンダントが印象的なシンプルな空間。席は4人掛けテーブルが1つと、2人掛けテーブルが1つ、あとは眺めの良いカウンター席。

海を遠くに眺められるカウンター席。とても気持ちが良く、おすすめです。

店名は、店主の堀内さんのお父様の誕生日である6月22日（ムニニ）が由来。大好きなお父様が2年前に癌で他界したのをきっかけに、生前残してくれていた「この場所」で砂糖を使わない料理を提供したい、もっと食の大切さに気づいて欲しいという想いから、相方と呼ぶ幼なじみの崎山さんと共に、お父様が用意してくれた建物をリノベーションして、お店を始めました。

こだわりいっぱいの
手書きのメニュー

ランチメニューは、プレートランチ1種類。メインを2種類から選ぶことができます。この日は、「塩麹のスパイスからあげ」と「豚バラのソテーレモンソース添え」。+400円でダブル（どちらも）にできます。

なお、季節により内容は変わります。

野菜がたっぷり入った「発酵プレートランチ」が1650円でいただけるので、「これだけ手間のかかる副菜がたっぷりでこのお値段は、安すぎますね！」と私が言うと、「値上げしましょうか？」と冗談を言った後、「できる限りこのままの値段で続けていきたい」と堀内さんは笑って応えてくれました。

目でもいただく
彩り豊かなプレートランチ

メインは塩麹のスパイスからあげを選び、フランクフルトもトッピング（単品500円）。ランチが運ばれ、そのひとつひとつが丁寧に盛り付けられた手の込んだ料理と色鮮やかな野菜の数々に、思わず「わぁ〜」と声が出てしまいました。

食べてしまうのがもったいなく、しばらく眺めて、目で味わい、その後、黒板のメニューと照らし合わせながら堪能しました。

メインの塩麹の唐揚げは、びっくりするほど柔らかく、運が良ければ出会える手間暇かけた自家製フランクフルトは、ナイフで切ると肉汁がジュワーとあふれ出しました。どちらも感動の美味しさです！

味噌汁にもこだわっていて、味噌はすべて手仕事で仕上げた「みそと」（_misoto___）さんの無添加味噌を使っています。持ち帰り用の味噌も販売中。

身体にも心にもやさしいデザート

たっぷりのミントを贅沢に使った濃厚なミントゼリー。ほんのりレモンの香りが効いていて、とっても爽やかな一品です。庭で栽培しているフレッシュなミントの葉を、その場で摘んで仕上げにトッピング。爽やかなミントの香りに癒されます。

居心地が良すぎて長居してしまい、気になっていたブルーベリーのクランブルケーキとオリジナルブレンドのコーヒーもいただくことに（笑）。「うにととろ」（@unitotoro _okashiyasan）さんが作ったもので、砂糖不使用とは思えないやさしい甘さでした。

旬のものを使うので、季節により出されるスイーツは変わります。訪れた際のおたのしみに！

もうひとつのmunini
「ナマケモノドーナツ」と「うにととろ」

muniniがお休みの水・木曜（営業日はインスタをチェックしてね）には、「ナマケモノドーナツ」（@namakemono _donut）さんが、間借りでカフェ営業。

レジカウンターのコーナーには、「うにととろ」（@unitotoro _okashiyasan）さんのお菓子も置いています。 もちろん、muniniのお菓子もテイクアウトもOK。

隠し味は「想い」…
愛があふれるmuniniで過ごす時間

麹をはじめとした発酵食の素晴らしさを、もっともっと皆さんに知ってもらいたいと、お父様が遺してくれた大好きな海を望むこの場所で、今日も優しく美味しい料理を仲間と共に届けてくれています。