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県美特別展「仙境 南画の聖地、ここにあり」

公開日 2024.11.05

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年記念特別展「仙境 南画の聖地、ここにあり」が、和歌山県立近代美術館、田辺市立美術館(同市たきない町)、熊野古道なかへち美術館(同市中辺路町)の3会場で開かれています。期間は11月24日(日)まで。


 南画とは、中国絵画に影響を受けて江戸時代に確立した、主に山水や花鳥を描いた絵画のこと。全国的に広がった明治期、固定化したスタイルが批判を受けるものの、関西では南画家たちの活動が活発化。大正期には近代西洋の影響を受けて「新南画」が流行し、若手を中心に盛り上がります。和歌山県は江戸時代、日本文人画の祖といわれる祗園(ぎおん)南海のほか、桑山玉洲、野呂介石といった「紀州三大文人画家」を輩出。近代でも数多くの南画家が県内を巡り、作品を描いています。


 県立近代美術館では、江戸に始まり、明治、大正、昭和戦前期と時代を追いながら、関西を代表する画家の作品を紹介。独自のスタイルを築いた富岡鉄斎の「寿山福海図」、伝統を守りつつも革新を目指した池田桂仙の全長9㍍にもなる花や果実を描いた絵巻、熊野参詣道中辺路の風景と登山者を描いた湯川三舟の作品などを展示しています。同館学芸員・藤本真名美さんは「普段、なかなか目にすることのない大作が多数集まっています。文人たちが旅したように各館を巡ってください」と話しています。

【会期】11月24日(日)まで
【時間】9:30~17:00(入館は4時半まで)
【休館】月曜は休館(祝日開館、翌日火曜休館)
【観覧料】一般800円、大学生500円
 ※高校生以下、65歳以上、障がい者手帳を持っている人、県内に在学中の海外留学生は無料
【電話】073-436-8690和歌山県立近代美術館

【関連イベント】
★フロアレクチャー
11月10日、11月24日の日曜、14:00~15:00
入館券が必要、申し込み不要

名称 和歌山県立近代美術館
所在地 和歌山県和歌山市吹上1-4-14 地図
電話番号 073-436-8690
営業時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)
web https://www.momaw.jp/
Instagram @moma_wakayama