世界遺産・熊野古道沿い「ねむの木食堂」の彩りランチプレートを五感でいただく【田辺市中辺路町】
2018年にオープンし、すっかり中辺路のアイコン的なお店となった「ねむの木食堂」。旬の野菜や地元食材にこだわり、身も心も満たしてくれる食事を提供しています。目の前に富田川が流れる最高のロケーションで、日常から離れ、のんびりと五感をフルに使って楽しみましょう。
目次
清流富田川とネムノキ
大きな茅葺き屋根が印象的
大きな茅葺き屋根が印象的な「ねむの木食堂」がある国道311号沿線には、ネムノキが多く見られます。ネムノキは、強く、荒地にも最初に根ざすと言われています。
「そんなネムノキのように、しっかりとこの地に根付きたいと『ねむの木食堂』と名づけました」と、オーナーの植芝幸美さん。
お店の目の前には清流富田川が流れています。
歌舞伎などで有名な安珍清姫物語に出てくる清姫の墓所も、すぐ近くにあります。熊野古道の滝尻王子までは、車で約3分、徒歩で約30分。
旬の美味しさを生かして目にも鮮やか
「彩りプレートのごはんセット」
旬の食材をふんだんに使った彩り豊かな惣菜がたっぷりのったプレートに、季節の炊き込みご飯をプラス(+150円)した、題して「秋を満喫するランチプレート」をオーダーしました。
メインのつくねのハンバーグはもちろん、手間のかかる栗の渋皮煮など副菜のひとつひとつまで丁寧に作られていて、そのどれを取っても素材の良さを生かした優しい味です。
ポテトサラダの上にはバジルソース、麹の漬物も、とにかく美味しい! 全てに手を抜いていないのが感じられます。
ごはんは、白ごはんか玄米を選ぶことができ、プラス+150円で炊き込みごはんに変更できます。この日は、里芋・菊芋とツナの秋の味覚を楽しめる炊き込みご飯でした。大きな里芋や菊芋がゴロゴロ入っています。
さらに、大きな大根やえのきの入った味噌汁も。一体何種類の食材が使われているのだろう?と、思わず数えてしまうほどです。
食後のお楽しみは別腹
大満足のおひるごはんですが、それでもどうしても食べたくなるのが、食後のお楽しみのデザートです。
「おひるごはん」を食べた人だけがオーダーできるお得なセットの値段が+605円。
「ごはんセット」にプラスできる、ドリンクデザートのお得なセットもあります。
日替わりのケーキは、「チョコチーズケーキ」でした。ねっとりとした濃厚なチーズケーキとチョコが同時に味わえる、なんとも美味しいケーキでした。添えられたスターフルーツも可愛くて、乙女心をくすぐられます。
どこで過ごしても癒される空間
お店に入ってすぐのテーブル席。
ゆったりとくつろげるソファー席。
お子さん連れでも安心できる座敷コーナー。
テラス席は、ワンちゃんも同伴OK。
時間を忘れられる縁側席は、おひとりさまにもオススメです。
青空と山の緑と川の流れとともに、まったりタイムを過ごしてください。個人的な感想ですが、大自然を眺めながらの食事は、細胞から甦る感じがします。
ゆったりと自分を取り戻しに
わざわざ出掛ける場所
熊野古道歩きのお客さんの弁当予約も多く、この日も夕方になってもスタッフの皆さんと共に手を動かす植芝さん。
時々、厨房から微かに聞こえてくる和やかなやりとりも心地よく、大賑わいのランチタイムが過ぎ、のんびりと川の流れや移り行く山々を眺めながら過ごす時間は、ランチタイムにはない魅力があります。
テイクアウトメニューも豊富です。
「中辺路は、お店も少なく、ランチ難民になる方も多いんです。ランチタイムを過ぎていても食材が残っていたらランチをお作りできますので、気軽に声をかけてくださいね」と植芝さん。
「若い方から、年輩の方、子連れのママさんまで、あらゆる年齢層の方に楽しんでいただきたいです」と笑顔の植芝さん。『ねむの木食堂』の居心地の良さは、自然の豊かさだけではないことが、はっきりと分かりました。
11月末に見頃を迎える福定の大銀杏。紅葉狩りに行く途中、いえ、『ねむの木食堂』に行くついでに紅葉狩りに出掛けてみてはいかがでしょうか?
わざわざ目指して行くのにふさわしい、心から癒される時間を過ごせるおすすめの空間です。
名称 | ねむの木食堂 |
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所在地 | 和歌山県田辺市中辺路町真砂1−2 |
電話番号 | 0739-64-1400 |
営業時間 | 11:00〜17:00(ランチタイムOS14:00) |
定休日 | 月・火曜(祝日営業や臨時休業などはインスタで随時告知) |
駐車場 | あり |
@nemunoki_shokudo1026 |
和歌山の真ん中に住む、身体に良いことが大好きな生粋の和歌山県人。古いモノや古いモノに新しい風を吹き込んだお店が得意分野。ニッチな目線でこだわりの場所や人を紹介します。年間100泉が目標の温泉偏愛者。好きな言葉は、「源泉かけ流し」湯治文化を再生させるのが夢。