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ほのぼの

【美浜町】「やちむんのお店 honobono(ほのぼの)」で、毎日をハレの日に

公開日 2025.04.03

春爛漫! 新生活を迎える季節、とっておきの器を新調しませんか? 和歌山県日高郡美浜町にある、作り手と使い手を繋ぐ「やちむんのお店 honobono(ほのぼの)」。県内随一の品揃えを誇る「やちむん(沖縄の方言で焼き物という意味)」や、琉球グラスなど沖縄の作品を取り扱うお店です。

個性豊か、みんな違ってみんないい!

honobono

さまざまな柄や模様が楽しい「やちむん」は、琉球王国時代から受け継がれる独特のデザインや技法が特徴。一つ一つ手作りで、同じ形のものでも微妙に異なる風合いがあります。伝統的なモノも、現代風の個性的なモノも、同じ空間に並べても違和感なく調和が取れるのも、やちむんの不思議な魅力です。

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呉須(ごす)と呼ばれる、深い青色の独特な絵柄の器。

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点打ちと呼ばれる沖縄の伝統技法で描かれた、ダイナミックでやさしい雰囲気の器。

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やちむんの代表的な紋様の「唐草模様」のマグカップ。

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人気の横田屋窯さんの器。呉須、飴色、緑釉(りょくゆう)などの釉薬にも沖縄独自の技法があります。

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育陶園 の「kamany」シリーズ。一本一本のラインは、職人さんがフリーハンドで描いています。

ワクワクする楽しい名前

焼き物のことを「やちむん」という沖縄ならではの楽しい呼び名が他にもあります。例えば、碗やどんぶりのことを「マカイ」と呼びます。

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可愛らしい魚紋の「マカイ(碗)」。魚紋は、やちむんの代表的な紋様でもあります。

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「ワンブー」とは、縁の幅が広い鉢(碗)のこと。ぼってりとしていて何とも言えない、おおらかな器です。

他にも抱瓶(ダビチン)と呼ばれる泡盛を入れる容器やカラカラという酒器など、沖縄ならではの楽しい名前の器がたくさんあります。

使う人を想う、作り手の想いを届けたい

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沖縄の海を思わせる美しいブルーの器

店主の青木智与(ともよ)さんは、卒業旅行で沖縄に行った事がきっかけで沖縄に惹かれ、その後、やちむんと出会い、さらにその魅力にに惹き込まれていきました。大阪へやちむんを買いに行ったり、沖縄までやちむん市に行く旅に出たことも。

そして、和歌山にやちむんのお店が無かったことを知り、やちむんのお店をやってみたいという想いから、やり方もわからないまま工房を訪問し、取引先を探したのだとか。

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「お店を始めた時期がコロナの流行と重なり、なかなか現地に行けず、メールなどのやり取りでは意思疎通が上手くできなかったこともあり、苦労もたくさんありました」と当時を振り返ってくれました。そんな経験もあり、とにかく直接会いに行くことを心がけていると言います。

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智与さんのやちむんへの熱い想いが、作家さんや取引先の方に伝わり、取引が決まった時は本当に嬉しいと言います。そして今では、智与さんの「やちむんが好き」という純粋な想いが伝わり、取り扱える窯元もたくさん増えてきました。

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色鮮やかな琉球グラスも素敵です。

割れても大事にしたい、たったひとつの器

読谷村の人気窯元「横田屋窯」は、火入れはわずか年に数回だけです。つまり作品が1年に数回しか焼かれないということ。火入れの時は、三日三晩寝ず、交代で火守りをします。その後も器を冷ます作業など1週間にも及びます。

そんな苦労をして作った作品も全てが綺麗に焼き上がることはなく、貫通してしまったものなどは、使えない不良品として「外へは出してはいけないモノ」という暗黙の了解のように廃棄されてきました。

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穴が空いてしまった器は廃棄されてきました。

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捨てられるはずだった器をパテで埋め、金継ぎを施したやちむん。

作り手にとって失敗作を作ってしまったという悔しさと同時に、貴重な自然の恵みである土を使って作った作品を廃棄しなければいけないという葛藤。時代は流れ、廃棄されるはずのやちむんに新たな命を吹き込む伝統的技法「金継ぎ」という手法を取り入れ、日の目を見ることが出来ないはずだった器に新たな命を吹き込むプロジェクトが始められました。

この想いに深く賛同した智与さんは、未経験の金継ぎをコツコツ我流で施すことにしました。

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そして、未使用の器だけにとどまらず、お客さんが購入した器も金継ぎのサービスを始めました。毎日の食卓に上っていたお気に入りの大切な器が割れてしまったショックは、私にも想像がつきます。諦めきれない思いをこんな素敵な方法で再生してくれるありがたさ。智与さんのやちむんへの愛情が感じられジーンとしました。

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お客さんの割れた器も金継ぎで修理。

毎日がハレの日

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器だけではなく、花瓶や爪楊枝入れなども。

智与さんには、可愛い娘さんがいます。娘さんにも2歳からやちむんや陶器の器を使わせてきました。「器は割れるものです。割れるからこそ、大事に使う。食育にもつながると思います」と話します。

「しまい込まないで、日常でガシガシ使って欲しい」「使ってこそ馴染んんでくる」智与さんの話す言葉全てからは、「やちむんが大好き」だという純粋な気持ちが溢れていました。

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夕陽に照らされた美しい琉球ガラスと店内

せっかく気に入って買った器を特別な日に使おうと戸棚の奥にしまい込んでいませんか?

やちむんは、日常(ケの日)にとても合います。おおらかで使うだけで元気をもらえるパワーのある器です。どれを選んでも食卓が華やぎ、食事の時間が待ち遠しくなります。器が変わるだけで、こんなにも食事の時間が楽しみになるものかと驚きますよ。

使うほどに愛着が湧くあたたかみのある「やちむん」で、この春から、毎日をハレの日へと変えてみませんか?

※インスタグラムで最新の入荷情報やイベント情報を発信中!

名称 やちむんのお店 honobono(ほのぼの)
所在地 和歌山県日高郡美浜町田井566-1 地図
電話番号 0738-22-1747(喫茶みはる)
営業時間 10:00~17:00
定休日 火曜
駐車場 あり
Instagram @honobono_utuwa