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【和歌山】猫と暮らす 貴志川線レジデンス 開発調査 ~新しい二地域居住~

公開日 2025.07.02

国土交通省が推進する「二地域居住先導的プロジェクト実装事業」。和歌山市と紀の川市を結ぶ、わかやま電鐵貴志川線の沿線において、「猫と暮らす 貴志川線レジデンス 開発調査 ~新しい二地域居住~」がスタートしました。

事業概要・目標

<目標1>
空家を宿泊施設やコワーキング施設に再生し、二拠点居住者、関係人口、観光客を増加させるとともに、地域の担い手不足と宿泊地不足の解決に向けて取り組みます。

<目標2>
南海トラフ地震による津波等の災害対策に向けて、内陸部の避難所や施設を確保し、和歌山県の海岸線の宿泊施設などの、災害リスクマネジメント体制の向上をめざします。

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組織団体・コンソーシアム

この事業を推進する「二地域居住等促進空家活用和歌山モデル事業コンソーシアム」は、下記の団体から組織されています。

★株式会社 和み

和歌山に貢献する会社を作る、令和と言う新しい時代に相応しい会社を作る、日本(和)の良さを再認識し海外にも発信できる会社を作る、和を大切にし、その和(輪)を広げる会社を作るなどの多くの思いを込めて令和元年に設立。「不動産の活用から地域活性化を」を理念に創業した和歌山のベンチャー企業です。不動産証券化の仕組みも活用しつつ、県内で空き家を再生し、4施設を自社で運営しており、和歌山市から空家等管理活用支援法人の指定を受けています。
https://www.nagomi-rea.co.jp

★大阪観光大学

関西国際空港から車で約20分の位置にある、「観光」を法人名•大学名に掲げる日本で唯一の大学。「自由を共に楽しみ、社会を共に生きぬく」を基本理念に外国人留学生70%以上、観光学部の学生数は関西No.1。また、国連世界観光機構が実施する観光教育の国際認証制度でTEDQUAL(テッドコール)を認証取得。世界に通用するグローバルな人材育成をめざし、観光リカレント教育を全国で展開しています。
https://www.tourism.ac.jp/

★一般社団法人 観光立国プラットフォーム

2024年インバウンド・デジタルマーケティング協議会を継承し、理事長小野田金司が就任してスタートした一般社団法人観光立国プラットフォーム(略してTEmPlat=テンプラ)。産学連携により観光人材の拡大・育成事業や観光産業の健全な発展に取り組み、地域創生や交流・関係人口の拡大、多文化共生社会の実現に貢献し、日本の観光立国を目指して活動しています。
https://jidmc.jp/

★株式会社 百戦錬磨

「明確すぎる移動目的の創造」というミッションの下、地域の暮らしと文化に根差した「持続可能な観光(サステナブルツーリズム)」による地域振興を目指す会社です。
https://www.hyakuren.org/

★一般社団法人 日本ファームステイ協会

日本ファームステイ協会(JPCSA)は、日本の地方を元気にしようとする全国の関係組織・団体の力を結集。農林水産省の掲げる「農泊」および「ファームステイ」を営む事業者の支援を通して、旅行者が繰り返し訪れたくなる地域の魅力を創り出しています。その品質向上・維持・情報発信によって、国際水準に合致した「Countryside Stay 市場」を確立し、日本国内における農山漁村の所得向上、地域の活性化をめざします。
https://jpcsa.org/

★和歌山県

★和歌山市

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活動スケジュール

★STEP1(4月~5月)
貴志川線沿線調査ヒアリング、空家調査

★STEP2(5月~6月)
都市圏ニーズ調査

★STEP3(7月・10月)
専門家実地調査、セミナー・ワークショップの開催

★STEP4(11月~1月)
実施計画の策定

⇒令和8年度以降
・二地域居住者用の滞在施設を整備
・FTKファンドを組成し関係人口を創出
・首都圏人材ツアーで交流人口・関係人口を創出
⇒地域経済活性化・人材確保・貴志川線存続

「第1回 二地域居住推進セミナー」開催

「猫と暮らす貴志川線レジデンス開発に向けた調査・検討事業」「和歌山の観光の未来を考える」

日時/2025年7月12日(土)13:30~16:00
参加費/無料
場所/フォルテワジマ3階多目的ホール(和歌山市本町2-1)
定員/50人
対象者/地元住民、観光事業者、起業に興味のある人、自治体、教育関係者
主催/二地域居住推進等空家再生和歌山モデル事業検討会

【セミナー開催目的】
①地方への人の流れを創出・拡大する二地域居住
国土交通省によると、「二地域居住」とは都市部と地方部の2つに生活拠点を持つライフスタイルを指します。2024年11月には、二地域居住の促進を通じて地方への人の流れを創出・拡大することを目的とした「広域的地域活性化のための基盤整備に関する法律の一部を改正する法律」が施行されました。

このたび、株式会社和みを主幹とする産官学コンソーシアム「二拠点居住推進空家再生和歌山モデル事業検討会」が提案した「猫と暮らす貴志川線レジデンス開発に向けた調査・検討事業」が、令和6年度の『二地域居住先導的プロジェクト実装事業』に採択されました。

②新しいライフスタイル二地域居住の可能性
今回の研修会では、本事業が「空家再生」や「二次交通の活性化」といった地域課題を、都市圏の「関係人口」と連携しながら解決することを目指している点について紹介します。また、調査事業の目的と内容を分かりやすく説明するとともに、「二地域居住」という新しいライフスタイルについて、参加者と共に考える機会になります。

【セミナースケジュール】
①主催者挨拶
開会挨拶

②事業説明
・二地域居住推進事業解説
酒井達朗さん(国土交通省)

③取組の紹介
古田高士さん、永田大樹さん(株式会社和み)

④パネルディスカッション

⑤閉会の挨拶


<パネラー>

酒井達朗さん

国土交通省国土政策局地方政策課 二地域居住政策推進官。1984年名古屋市生まれ、2010年国土交通省入省。都市局、道路局、航空局の勤務を経て、米タフツ大、仏パリ政治学院に留学。帰国後、山形県庁総合交通政策課長、海上保安庁刑事課長補佐、大臣官房人事課長補佐等を経て現職。博士(経済学)。

石井くるみさん

日本橋くるみ行政書士事務所 代表行政書士。早稲田大学政治経済学部卒業。公益財団法人消費者教育支援センター研究員を経て、東京日本橋に日本橋くるみ行政書士事務所を開業。『不動産』と『金融規制』を専門領域として、ホテルや民泊などの「宿泊事業」及び「不動産ファンド」に関する新規事業の構築を始めとして総合的なリーガルサポートを提供している。国土交通省『不動産特定共同事業(FTK)の多様な活用手法検討会総括会』委員。

上⼭康博さん

株式会社百戦錬磨 代表取締役。一般社団法人日本ファームステイ協会 代表理事。KLab(株)取締役事業本部長を経て2007年、楽天トラベル執行役員に就任。2012年に(株)百戦錬磨を設立、同社代表取締役社長に就任。ICTを活用した需要創造型の新たな旅行サービスを切り開く。観光庁観光産業政策検討会委員等を歴任し、合法な民泊を推進している事業者として、自民党の観光立国調査会、内閣官房の規制制度改革分科会等の各種会議に参加。日本ファームステイ協会 代表理事、住宅宿泊協会 代表理事。

古⽥⾼⼠さん

株式会社和み 代表取締役。大手不動産鑑定業者で海外を含む多数の不動産の鑑定評価を経験の後、香港のファンドであるPAG、三菱商事のファンドであるDREAMにて、総額4000億円程度の不動産投資を実行。その後、デロイトトーマツにて、不動産M&A、不動産を活用した地域創生等の分野を担う。2019年に和歌山にUターンし、株式会社和みを設立し、今後、自身が経験した不動産証券化の分野で地方創生と事業拡大を目指す。

永田大樹さん

株式会社和み マネージャー。紀の川市在住、建築設計デザイナーを経て、都市計画コンサルタント、不動産ベンチャー企業を経て、2024年に和みにジョイン。全国で空き家活用のプロデュースや自治体・都市再生機構との事業者育成プログラムなどを経験し、2023年に地域活性化起業人として神奈川県鎌倉市と紀の川市の二拠点居住で粉河寺門前町の活性化に従事。空き旅館の活用を実施。不動産ファンドを活用した空き家再生に取り組んでいる。

<進行>

小野田金司さん

大阪観光大学 特任教授。一般社団法人観光立国プラットフォーム 理事長。和歌山市在住、近畿日本ツーリストで22年勤務後、ベンチャー企業を経て2007年大学教授に就任。2013年より文科省、観光庁の観光人材育成事業を全国各地で展開。2019年より現職、同年より5年間十和田奥入瀬観光機構(日本版DMO)理事長も経験。2024年より(一社)観光立国プラットフォーム理事長、高校生の観光コンテスト「観光甲子園」の主催社団の代表理事も兼務。43年間ロックバンドのボーカルも担当している。

<申し込み先・問い合わせ>
大阪観光大学特務プロジェクト室
大阪府泉南郡熊取町大久保南5-3-1
TEL 072-453-8222
受付時間/9:00~17:00(土曜・日曜・祝日は休み)
WEBからの申し込みは こちら

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日本一心豊かなローカル線をめざす 
貴志川線沿線の観光ポイント

①たま電車~たま駅長

貴志川線は、JR和歌山駅の9番ホームを出発し、長閑な田園風景を電車に揺られて約30分、終点の貴志駅まで14.3kmを結びます。沿線には日前宮(日前神宮・國懸神宮)、竈山神社、伊太祁曽神社の3神社が鎮座し、その3社を参拝する「三社参り」の足として誕生したと言われています。

終点の貴志駅には三毛猫のウルトラ駅長「ニタマ」とマネージャー駅長「よんたま」が、ふく駅長を「ごたま」が務め、外装から内装までネコでコーディネートした「たま電車」や「たま電車ミュージアム号」が運行。ほかにも貴志川の名産イチゴをモチーフにした「いちご電車」や「うめ星電車」など、ローカル線ならではの個性的な電車も。かわいい電車に乗って貴志川線の小さな旅に出かけませんか。

②日前宮(日前神宮・國懸神宮)
※日前宮駅下車徒歩すぐ

創建二千六百餘年。1つの境内には日前神宮・國懸神宮の2つの神社があり、総称して日前宮(にちぜんぐう)あるいは名草宮とも呼ばれています。日前神宮は日像鏡(ひがたのかがみ)を御神体として日前大神を奉祀し國懸神宮は日矛鏡(ひぼこのかがみ)を御神体として國懸大神を奉祀しています。良縁を結び、結婚の徳を授け、生活基盤を守る家内安全のご利益で知られています。
http://hinokuma-jingu.com/

③竈山神社 
※竈山駅下車徒歩すぐ

社は彦五瀬命(ヒコイツセノミコト)を祭ります。命は第一代神武天皇の兄君で、大和平定の途中戦傷、雄水門(ヲノミナト)で亡くなられ竈山(カマヤマ)に葬られました。今から千年程前の国の法律である延喜式の神名帳に「紀伊国名草郡 竈山神社」とあり、古くから官幣に与る皇室御崇敬の大社でありました。正十三年豊臣秀吉が根来寺を伐った時の兵禍により、社地社領を没収され、社殿を始め宝物・古文書など一切を失ひましたが、寛文九年和歌山城主徳川頼宣が再建、歴代の尊崇を捧げました。  
http://www.kamayama-jinja.com

④伊太祁曽神社 
※伊太祈曽駅下車徒歩すぐ

伊太祁曽神社は我が国に樹木を植えて廻ったと 『日本書紀』 に記される 「五十猛命(いたけるのみこと)」 をまつる神社です。『古事記』 には 「大屋毘古神(おほやびこのかみ)」 として記され、災難に遭われた大国主神(おほくにぬしのかみ)の生命を救った話が記されています。このことから ”いのち神” ”厄難除けの神” の信仰が篤く、病気平癒祈願、厄除け祈願の参拝が多い神社でもあります。

こちらの伊太祈曽駅では駅長の「よんたま」がお出迎えしています。
http://itakiso-jinja.net

⑤農産物直売所新鮮村・新鮮村いも畑 
※伊太祈曽駅下車徒歩約8分

和歌山市と紀の川市で展開する農産物直売所。地元農家の採れたて野菜や果物、お米、加工品などを販売。新鮮村の野菜を使っためし処「いも畑」は、好きなおかずを選んで取っていく昔ながらの一膳飯屋スタイルです。

⑥道の駅四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK

※伊太祁曽駅からレンタサイクルで「たま自転車」約10分
※TUKTUK(トゥクトゥク)の無料送迎(予約制・100円)
のどかな里山風景が広がる農村地帯にあり、25.5haの広大な面積の公園。“野鳥や昆虫、植物とふれあえる自然観察の森”と“花や緑のあふれる緑花果樹苑”の2つのエリアで構成されています。

2020年7月には道の駅としてリニューアルオープンし、公園エントランスの「FOOD HUNTER PARK」は、「Be Wild.野生を楽しもう。」をコンセプトに『火の食堂』『水の市場』『炎の囲炉裏』『木の庭』『土の農園』と呼ばれる5つのエリアに分かれています。農産物直売所も。
http://h-park.jp

⑦大池遊園

※大池遊園駅下車徒歩すぐ山のふところに囲まれた周囲約4kmの池を中心とした憩いの場。池の周囲には約800本のソメイヨシノが植えられ桜の名所として知られ、秋には紅葉が美しく、またボートやハイキングなど四季を通じて訪れる行楽客を楽しませてくれます。
TEL 0736-64-2077花田屋

⑧平池緑地公園 
※甘露寺前駅下車徒歩約2分

周囲約1.5kmある県下最大級の池には4つの古墳が点在し、周辺は古墳などの遺跡が多く「紀州の飛鳥」とも呼ばれています。野鳥の楽園としても知られ、珍しい水草や多種の水鳥・渡り鳥を見ることができます。また、和歌山の朝日夕日百選に選ばれている景勝地で、東方には龍門山(紀州富士)を望むことができます。入園無料。

⑨貴志駅・たまカフェ

貴志駅は「猫の顔に見える駅舎」として知られ、貴志川線を走る「たま電車」・「おもちゃ電車」・「いちご電車」は見た目も内装もかわいく作られた車両で大変人気となっています。貴志駅構内にある「たまカフェ」では地元の産品を使ったドリンクやジェラートも販売されています。
http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/

「第1回 二地域居住推進セミナー」
開催実績報告

2025年7月12日(土)、フォルテワジマ(和歌山市本町)で、「観光未来LOCO 二地域居住推進セミナー」が開催。国土交通省に採択された和歌山発のプロジェクトの紹介や、有識者によるパネルディスカッションが行われました。

2024年11月、都市と地方など複数拠点での居住の促進を目的に、「広域的地域活性化のための基盤整備に関する法律の一部を改正する法律」が施行されました。都会から地方への人の流れを生むことで、地域の担い手の確保や消費などの需要創出、新たなビジネスや後継者の確保、雇用創出、関係人口の創出・拡大が期待されます。

今回のセミナーは、不動産事業を営む「和み」(本社=和歌山市吉田)を主幹とする産官学コンソーシアム「二拠点居住推進空家再生和歌山モデル事業検討会」が提案し、国土交通省の「二地域居住先導的プロジェクト実装事業」に採択された「猫と暮らす貴志川線レジデンス開発に向けた調査・検討事業」を中心に構成。自治体・観光・教育分野の関係者など70人が参加し、有識者6人による多角的な見解や議論を聞く機会の場となりました。

事業説明

小野田金司さん(大阪観光大学)

同事業の組織団体の一つ、大阪観光大学の特任教授・小野田金司さんが進行役を務めました。

酒井達朗さん(国土交通省)

まずは、国土交通省の二地域居住政策推進官・酒井達朗さんが、国が推進する二拠点居住の定義や政策の目的、関連事業を解説。

次に、「和み」の代表取締役・古田高士さんとマネジャー・永田大樹さんが登壇。

古田高士さん(和み)
永田大樹さん(和み)

和歌山電鐵貴志川線の沿線において、「空き家再生」「二次交通の活性化」「観光等関係事業」「不動産ファンド」など多様な要素を含んだ事業の詳細を話しました。

パネルディスカッション

続いて行われた、パネルディスカッション。

登壇者4人のそれぞれの立場から、地域不動産にからめた観光の仕組みについても解説がありました。

上山康博さん(百戦錬磨)、古田高士さん(和み)

旅行サービス事業を展開する「百戦練磨」の代表取締役・上山康博さんが、ホテルの機能を集落内で分散する、イタリアの「アルベルゴ・ディフーゾ」を取り上げ、地域ぐるみの観光ビジネスの可能性を述べました。

酒井達朗さん(国土交通省・二地域居住政策推進官)、石井くるみさん(日本橋くるみ行政書士事務所)

日本橋くるみ行政書士事務所代表の石井くるみさんは、不動産特定共同事業による公的・民間不動産の利活用法を、鎌倉市や京都市などの実例を交えて説明。投資家に魅力的に映る空き家リノベーションについても話していました。

「二地域居住で考える和歌山の観光の未来」をテーマに、さらに活発な議論が展開しました。

●古田さん
「地元の人が自分が住む地をよく知ることが観光ビジネスにつながる。また、地方の不動産がキャッシャフローを生む状況もつくれるといい」

●上山さん
「地方を訪れるインバウンドの伸び率が上がっていることに、地域の人たちは誇りを持ってほしい。その上で付加価値をつけて、適正な価格で収益を上げていければ」

●石井さん
「地域不動産の旅館業の依頼の申請が増えています。個人的に思うのは、居住先には、わざわざ足を運ぶような、明確な目的地になる“何か”が必要では」

●酒井さん
「居住実践者が地域の担い手や働き手になり、その土地の“いいもの”を発見する人材にもなってもらえたら」

など、さまざまな意見が飛び交っていました。

「第2回 二地域居住推進セミナー」開催

国土交通省二地域居住先導的プロジェクト実装事業
「先進事例を学び、和歌山市の観光の未来を考える」

■日時:2025/10/17(金)13:30~受付開始13:00
■会場:和歌山市勤労者総合センター6階文化ホール
 〒640-8227 和歌山市西汀丁34番地(市役所西隣)地図
■定員:120名
■入場無料
(事前申し込み) WEBからの 申し込みは こちら
■対象:地元住民の方、観光事業者、自治体、教育関係者、 地方創生に興味のある方など

【スケジュール】
★開会の案内

★来賓あいさつ
…鶴保庸介 氏(参議院議員、二地域居住推進議員連盟会長)

★プログラム1
和歌山市の二地域居住先導的プロジェクト実装事業「猫と暮らす貴志川線レジデンス開発に向けた調査・検討事業」進捗報告
…永田大樹氏(株式会社和み)

★プログラム2
先進事例紹介その1 静岡県下田市(南伊豆エリア)の取組み「二地域居住の促進に向けた官民連携によるモデル」
…近藤ナオ氏 (一社)次世代政策デザイン研究所 理事

★プログラム3
先進事例紹介その2 宮城県東松島市の取組み「KIBOTCHAスマートエコビレッジ」
…三井紀代子氏 DAO合同会社 代表社員 貴凛庁 代表取締役

★プログラム4
パネルディスカッション
…登壇者:鶴保庸介氏、近藤ナオ氏、三井紀代子氏、古田高士氏(株式会社和み)
…進行:小野田金司氏

★閉会の挨拶

★交流会(名刺交換会)
17時終了予定

■テーマ
「二地域居住の先進事例を学ぶ」
★内容 …地方創生の切り札として注目を集める「二地域居住」。都市と地方をつなぐ新しい暮らし方は、人口減少が進む地域に活力をもたらし、観光や交流の拡大を通じて持続可能な地域社会づくりに寄与します。

本セミナーでは、国土交通省の二地域居住先導的プロジェクト実装事業に採択された和歌山市の取組を中心に、観光の未来を見据えた議論を展開します。

和歌山市における「猫と暮らす貴志川線レジデンス開発」に向けた調査報告を紹介するとともに、静岡県下田市や宮城県東松島市で展開されている先進事例を学びます。下田市は伊豆半島の南端という過疎地域でありながら、官民連携モデルを構築し二地域居住の新しい町づくりモデルを推進しています。東松島市のKIBOTCHAは、廃校を再生して防災と観光の拠点とするスマートエコビレッジ構想の取組みを紹介します。

さらに、専門家や実践者を迎えたパネルディスカッションを通じて、二地域居住と観光開発を両輪とした新たな地域づくりの可能性を探ります。地元住民や観光事業者はもちろん、自治体や教育関係者、地方創生に関心をお持ちの方々にとって、多彩な知見と交流の機会となる本セミナーにぜひご参加ください。

【登壇者プロフィール】

鶴保 庸介 氏  
参議院議員  
二地域居住推進議員連盟会長  
1967年生まれ。大阪府立天王寺高校、東京大学法学部卒。国際政治学者の若泉敬氏に師事、政治家を志す。代議士秘書を経て、1998年7月第18回参議院選挙にて初当選(当時、選挙区史上最年少当選)、2004年再選、2010年三選、2016年四選、2017年に内閣府特命担当大臣、2022年五選、2024年観光立国調査会会長、2025年参議院予算委員長、今回のテーマ二地域居住推進事業議員連盟会長。

三井 紀代子 氏  
DAO合同会社 代表社員  
貴凛庁 代表取締役  
航空自衛隊を退任後、23歳で起業、会社を1000人規模へ成長させた後にM&Aで売却。IT広告会社などを経営しながら子育ても両立。東日本大震災を機に自衛隊OBと被災地支援を開始し、宮城県東松島市で廃校を活用した防災教育施設「KIBOTCHA」を設立。復興を基盤とした地域活性化に取り組み、宮城県より観光功労者賞を受賞。

近藤 ナオ 氏  
(一社)次世代政策デザイン研究所 理事  
「シブヤ大学」や「宮下パーク」のプランニングなど、地域活性化プロジェクトに参画。人と人がつながるユニークな場づくりや実験的な取り組みを数多く手掛けている。多地域生活という言葉が登場する前から複数拠点におけるコミュニティ暮らしを実践し、「拡張家族」というコンセプトを掲げて、新築マンションのワンフロア19部屋を39世帯でシェアするような実験的な活動も行ってきた。現在、3カ国5拠点暮らしを実践。日本(下田市、東松島市、東京)、オランダ、タンザニア。

古田 高士 氏  
株式会社和み 代表取締役  
大手不動産鑑定業者で海外を含む多数の不動産の鑑定評価を経験の後、香港のファンドであるPAG、三菱商事のファンドであるDREAMにて、総額4000億円程度の不動産投資を実行。その後、デロイトトーマツにて、不動産M&A、不動産を活用した地域創生等の分野を担う。2019年に和歌山にUターンし、株式会社和みを設立し、今後、自身が経験した不動産証券化の分野で地方創生と事業拡大を目指す。

永田 大樹 氏  
株式会社和み マネージャー  
紀の川市在住、建築設計デザイナーを経て、都市計画コンサルタント、不動産ベンチャー企業を経て、2024年に和みにジョイン。全国で空き家活用のプロデュースや自治体・都市再生機構との事業者育成プログラムなどを経験し、2023年に地域活性化起業人として神奈川県鎌倉市と紀の川市の二拠点居住で粉河寺門前町の活性化に従事。空き旅館の活用を実施。不動産ファンドを活用した空き家再生に取り組んでいる。

小野田 金司 氏  
大阪観光大学 特任教授  
一般社団法人観光立国プラットフォーム 理事長  
和歌山市在住、近畿日本ツーリストで22年勤務後、ベンチャー企業を経て2007年大学教授に就任。2013年より文科省、観光庁の観光人材育成事業を全国各地で展開。2019年より現職、同年より5年間十和田奥入瀬観光機構(日本版DMO)理事長も経験。2024年より(一社)観光立国プラットフォーム理事長、高校生の観光コンテスト「観光甲子園」の主催社団の代表理事も兼務。43年間ロックバンドのボーカルも担当している。  
 
■主催:二地域居住等促進空家活用和歌山モデル事業コンソーシアム  
コンソーシアム参加団体:(株)和み、(株)百戦錬磨、(一社)日本ファームステイ協会、  
大阪観光大学、(一社)観光立国プラットフォーム、和歌山県、和歌山市

■後援和歌山県観光連盟、和歌山市観光協会、和歌山市教育委員会、  
全国旅行業協会和歌山県支部  

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