HOME 特集 【和歌山市】おっさん女子が年下男子と西浜飲み屋開拓

大浦街道と通称水軒通りが交差するエリア・和歌山市西浜は、おっさん女子の生活圏内。車はもちろん、自転車の飲酒運転も許されないこのご時世に、自宅から歩いて行ける“徒歩飲み”を強行。某餃子チェーンくらいしかご近所飲みできるお店がなくって、開拓へ!

住宅街のど真ん中
コンテナで韓国料理
「マシッソヨ釜山」

マシッソヨ釜山

和歌山市松ヶ丘、閑静な住宅街のど真ん中でひときわ目立つ「太極旗」カラーのコンテナハウス。アロチで「韓国食堂釜山」を営むママが、韓国のソウルフードを提供する「マシッソヨ釜山」をオープンしたのは2023年、もう2年半も前のこと。もともとはテイクアウト専門店だったのですが、ちょい飲みをはじめたり、ランチ営業をはじめたり、知らぬ間にイートインができるようになっていて…。

マシッソヨ釜山

今日もおつかれさまでした~、冷え冷えのビールでまずは乾杯。西浜エリアは、数十年前、おさげ髪で中学校に通学していた“おっさん女子”の地元。今回は、同じエリアに暮らす編集部の同僚「ずぼらママ」さんとその旦那さん「年下男子くん」を助っ人に呼んで来店しました。外観から想像できる通り、細長~い店内。お店の大部分がカウンター席と厨房です。

マシッソヨ釜山

あまり大人数での来店はおすすめできませんが、カウンター席の奥に4人掛けのテーブル席が1つあるので、ご近所さんたちを誘ってのプチ飲み会もできます。

マシッソヨ釜山

「ちょい飲みセット」は、ドリンク2杯+おつまみ1品で1000円。ドリンクは「小瓶ビール」「生ビール」「ハイボール」「チューハイ」から2杯、もしくは「チャミスル(1本)」から、おつまみは「フライドポテト」「ヤンニョムチキン」「キムチ」「ナムル」「かまぼこ炒め」「枝豆」「チヂミ」から選べます(写真の料理はちょい飲みセット3人分)。

「チヂミ」はオーダーが通ってから焼いてくれてキムチ付き、「ヤンニョムチキン」もオーダー後に揚げてくれて「チキンム(大根の酢漬け)」付き。ちょこちょこつまみながら、ビールがどんどん進むパーフェクトな「ちょい飲みセット」にご満悦。

マシッソヨ釜山

もう少しアテがほしくなり、「かまぼこ炒め」(400円)を追加。かまぼこの正体は平天のような練り物で、ごま油で炒められているのかな? ごはんのおかずにもなりそうな味。

マシッソヨ釜山

ここらへんで、そろそろビールとは違うアルコールを召喚しましょうか。「マッコリ」(グラス650円、ボトル1800円)。ボトルで注文すると、韓国ドラマでよく見る「やかんセット」で出してくれます。ほんのりシュワシュワする「生マッコリ」が大好きなワタクシ。ビールで割った「もっこり」もおいしいですよ~。

マシッソヨ釜山

お次のおつまみは「チャプチェ」(500円)。そして、「水ギョーザ」(600円)も追加しました。

マシッソヨ釜山

日本のギョーザとはまた違う韓国の「マンドゥ」で、出汁と上にのったプルコギが良い仕事をしています。「ちょい飲み」のつもりが、韓国ドラマと韓国グルメが大好きなワタクシ。ついつい「本気飲み」となってしまったことは言うまでもなく。つけ麺やキンパなど〆のメニューもラインアップ。「韓国食堂釜山」の名物「スンドゥブ」(1000円)も、こちらで食べられます。

名称 マシッソヨ釜山
所在地 和歌山市松ケ丘2-5-35 地図
電話番号 073-497-8050
営業時間 テイクアウト11:00〜17:00(ランチは11:30~15:00)、18:00〜22:00〔夜は火・水・金・土曜営業〕
定休日 日・月・木曜、火曜の昼
駐車場 あり
Instagram @masisseoyo.busan

コテさばきと香りで
ビールがススム
鉄板焼きライブ「IKORA」

IKORA外観

和歌山市西浜の「IKORA」は、22年間この地でお好み焼き、海鮮、肉、ホルモンなどを焼き続けている鉄板焼き屋さん。IKORA=和歌山弁で「いこら(行こう)」というネーミングがなじみやすく、初めまして~と扉を開け、「私、西浜中学校出身で…」と軽く自己紹介をすると、気さくなオーナーさんと話がはずみ、1学年違いなことが判明。

IKORA

巧みにコテを操り、さまざまな食材を鉄板で焼いてくれます。ものすごく几帳面のオーナーさんのようで、鉄板は年季こそ入っていますがきちんと手入れがなされ、調味料や材料もきちんと整理整頓して保管されていて衛生的です。

IKORA

17:00オープン。まだ、日が高いうちから飲めるのっていいですよね。「こだわりの生ビール」(小495円、中660円、大935円)に合うものをさくっと焼いてほしいな~とリクエストすると、「じゃあ、当店人気の『松本焼』(1540円)を焼きますね~。すぐに出来上がるので、少々お待ちを…」と。「えっ? 松本焼???」

どうやら海鮮焼きのようです。

IKORA

エビ、イカゲソ、ホタテ、タコのバター醤油焼き。常連さんのまっちゃん=松本さんが注文していた裏メニューが、レギュラーメニューとなり、「松本焼」と。オーナーさんは和歌山市田ノ浦のご出身で、お父さんが車で移動販売しているそうで、ジュージューと鉄板の上で焼かれた鮮度抜群の魚介…、おいしくないはずがありません。

2番手に登場は「とんぺん焼」(990円)。“とんぺい”ではなく“とんぺん”。生地は山芋100%、キャベツと豚バラ肉が乗せられ、2個の卵をコテでしゃしゃっと割り崩してサンド。ソース、マヨネーズ、青のりを手際よくかけて完成。「カレーとんぺん」(1045円)、「納っとんぺん」(1210円)とバリエーションも。粉もんではないので軽くてお腹にたまらず、ビールの良き相棒‼

IKORA

3番手は「ネギホルモン」(990円)。プリップリの脂がたまりません。塩加減も絶妙!

IKORA

“めしどろうぼう”ならぬ“ビールどろぼう”で。がぶがぶ飲めてしまいます。

目の前で繰り広げられる“鉄板マジック”、いやライブショーとオーナーとのおしゃべりが楽しくて。こちらは、他のお客さんが注文した「ネギ焼き」と「ニラ玉」。

IKORA

お好み焼きもおいしそうでした。お好み焼き+焼きそば+イカ墨の「イカスミモダン」(1430円)も名物らしいです。

IKORA

座敷席もあり、「豚とモヤシのせいろ蒸」「とんぺん焼」「キムチ焼きそば」と人気メニューを集めた2人用セット(2860円)、+桜えびネギ焼の2人用満腹セット(3740円)、3人用、4人用セットメニューも用意されているので、家族や友達とワイワイ飲むのもいいですよ~。

名称 IKORA
所在地 和歌山市西浜3-9-60 榎本マンション 地図
電話番号 073-446-2426
営業時間 17:00~
定休日 水曜
駐車場 あり

炭火でジュージュー
焼き肉飲み「牛和歌」

牛和歌

和歌山市西浜の「焼肉酒場 牛和歌」。京都で和食の料理人をしていたオーナーが、生まれ育った和歌山に戻って来て焼肉屋さんをはじめ、はや7年目。「和食をやっていたけど、肉をやりたかった~」という念願をかなえたお店です。

牛和歌

“おもちゃ”でにぎやかな店内。お酒の種類も豊富でなかなか個性的な焼き肉屋さんです。カウンター席があるので“ひとり焼肉飲み”という、おっさん女子でもなかなかハードル高めな飲み方もなんなくクリアできそう。

テーブル席、座敷も完備で、カップルやファミリーでも利用しやすい店構え。それではさっそく、ジュージューしていきましょう。

牛和歌

この分厚さが伝わりますかね~、「上タン(厚切り)」(1750円)。生タンをその日に皮をむいて提供。

牛和歌

炭火の七輪で焼くスタイルです。塩タンは生レモンをキュッとしぼって、塩でいただきます。

牛和歌

続いて、「和牛赤身」(1750円)。お肉は産地より肉質にこだわり、日本全国から仕入れているそうで、こちらは岡山県産黒毛和牛の「ウチヒラ」というモモ肉の赤身。う~ん、赤ワインと合わせたい肉々しさ。

牛和歌

つけだれは自家製の醤油だれ、味噌だれ、ぽん酢だれが用意されています。お肉が上質なのでワサビ塩で、なんて食べ方もいいかもいれません。

牛和歌

プルンプルンの「小腸」別名「ホソ」(650円)。ホルモンといえばの代表格。

牛和歌

脂が炭に落ちて芳しい香りがムクムク。いい感じに“育って”きました~。私は皮目をパリパリに焼いて、脂部分はさっと火が通る程度に仕上げるのがお好み。

牛和歌

ちなみに生ビールは黒ラベル(中550円、大1090円、メガ1590円)、瓶ビールはサッポロ赤星・キリンクラッシックラガー(690円)と、ツウ好みのラインアップ。ワイン、焼酎、梅酒、日本酒…も、それぞれこだわりの銘柄がそろっています。

牛和歌

〆は、オーナーが「うちに来たら絶対に食べてって~」というイチオシの「牛和歌冷麺」(980円)。韓国冷麺でも盛岡冷麺でも冷やし中華でもなく、鹿児島県産サツマイモのでんぷんで作ったヘルシーな麺に、さっぱり和風出汁を合わせたオリジナル冷麺です。ビールとお肉で満たされた胃にやさしい味わいで、するする~っと完食。この冷麺だけを食べに来る常連さんもいらっしゃるとか。

今回の開拓先は以上3軒。ごちそうさまでした。

名称 焼肉酒場 牛和歌
所在地 和歌山市西浜452-10 1階 地図
電話番号 073-444-0090
営業時間 17:30~OS23:00
定休日 第1・3水曜、第2・4日曜
駐車場 あり
Instagram @yakinikusakaba_ushiwaka

西浜界隈で、他にも気になるお店が…。

角兵衛

このお店、私が中学生のときからあるようなないような…。まさにおっさん女子好みの酒場です(笑)。でも、情報がなさすぎて謎。いつかレポートをお届けしたいな~と。

旬美

こちらは最近、移転された和歌浦では言わずと知れた飲み処。飲み友おっちゃんたちが足しげく通っているお店なので、ぜひぜひ、お供させていただきたく思っています。

では、また次回。次はどこを飲み歩こうか…。