

【九度山町】「レコードカフェ龍王」昭和レコードに包まれて味わうひとときを
イチオシの記事
和歌山県伊都郡九度山町に、昭和の空気と音楽に浸れるカフェが誕生しました。その名も「レコードカフェ龍王」。2025年4月にオープンしたこちらは、かつて民宿だった建物を生かした、レコードの音色に包まれる癒やし空間です。
民宿を活用!
レコードに囲まれる空間

「レコードカフェ龍王」があるのは、もともと民宿「龍王亭」が営まれていた場所。15年前に閉館しましたが、その一部を、旅行・企画会社の事務所として利用していたのが、「レコードカフェ龍王」オーナーの中尾智美さん。

そんな中尾さんは、家族が長年集めてきた、自宅にある大量のレコードコレクションを活かしたいと思っていました。大家さんへ相談したところ、「龍王亭」をぜひ使ってほしいと声をかけてもらい、建物を生かして新たにカフェをオープン。

店内には、ジャズやクラシック、昭和ポップスなど、5100枚以上の円盤がずらり。当時のまま残された木のカウンターや、棚いっぱいに並ぶレコードジャケットが、懐かしくも心地よい空気を漂わせています。
名物は「龍王バラカレー」。
サクとろ卵トッピングが絶品

ランチにいただいたのは、地元・和歌山で昭和から親しまれてきた「バラカレー」。メニューの「龍王バラカレー」(880円/ミニサラダ付)に、今回はエッグフライ(+120円)をトッピングしました。

九度山の紀州地養卵の生卵にパン粉をつけて揚げられたエッグフライ。ひと口食べると、衣はサクッと軽やか、中から黄身がとろりと流れ出し、たまりません。

カレーは中辛で、どこか懐かしさを感じさせる味わい。音楽とともに食事を楽しんでいると、まるで昭和にタイムスリップしたかのような気分になれます。
レトロドリンクと季節の柿スムージー

レコードいっぱいの室内を楽しむなら、昭和レトロの象徴ともいえる「クリームソーダ(メロン)」(600円)は欠かせません。シュワっと爽やかな炭酸にアイスが溶け出し、鮮やかな緑色がどこか懐かしい一杯です。

また、九度山の名産を生かした「柿スムージー」(650円)もおすすめ。季節ごとにあんぽ柿や富有柿を使用し、自然な甘みが口いっぱいに広がります。添加物に頼らない、素材そのものの美味しさを楽しめる一杯です。
テイクアウトにもおすすめの
米粉スイーツ

帰り際に立ち寄りたいのが、お持ち帰り用の焼き菓子コーナー。どれも米粉を使用し、体にやさしいラインナップです。「レモンクッキー」(1袋350円)は、爽やかな酸味がアクセント。サクほろ食感で、お茶うけにぴったりです。
「揚げない焼きドーナツ」(1個100円)は、軽やかでヘルシー。ほんのり甘く、小腹満たしやおみやげにちょうどいい一品です。
「レコードカフェ龍王」は、昭和の香り漂う空間で、音楽と食事を心ゆくまで楽しめる特別な場所。世界遺産である「町石道」や九度山観光の際に立ち寄れば、音楽と味のダブルの癒やしを体験できます。懐かしいレコードの音色に耳を傾けながら、心とお腹を満たす時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
名称 | レコードカフェ龍王 |
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所在地 | 和歌山県伊都郡九度山町九度山1138-4 ![]() |
電話番号 | 0736-54-2005 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 木・金曜 |
駐車場 | あり |
web | https://record-cafe-ryuou.jimdosite.com/ |
@record_cafe_ryuou_ |
パン・スイーツ狂いの和歌山取材ライター。パンや甘いモノをこよなく愛しています。6歳の子どもがいるシンママで、ロゴデザイナーとしても活動中。人の想いを深くお伺いすることが得意。食べ物が美味しそうに見える体型をキープしているため、取材中は店主さんが心を開いて話してくれます。