HOME 観光・おでかけ 映画「国宝」のロケ地へ行ってみた!吉沢亮が舞うあの名シーンは岩出市の「ホテルいとう」で撮影【和歌山】

興行収入150億円、観客動員数1066万人を突破した大ヒット映画「国宝」。李相日(リ・サンイル)監督が小説家・吉田修一の小説を映画化した作品で、美しい歌舞伎の世界と、その背後にある人間の葛藤や犠牲が、芸術的な映像美で表現されています。劇中の名シーンが岩出市のホテルで撮影され、話題作の世界観に触れようと、多くの映画ファンが足を運んでいます。

吉沢亮が和歌山に
今話題の「ホテルいとう」

任侠の一門に生まれた主人公・立花喜久雄(吉沢亮)が、歌舞伎の世界で芸を極め、人間国宝になるまでの半生が描かれた映画「国宝」。ライバル役・花井半弥役は横浜流星、師匠の歌舞伎役者・花井半二郎は渡辺謙が演じ、豪華キャストが多数出演。2025年6月6日の公開以来、右肩上がりに動員数を伸ばし、8月には邦画実写の歴代興行収入ランキング2位を記録。ロングラン上映の兆しも見せています。

映画のヒットでロケ地がにぎわっていますが、和歌山県岩出市の「ホテルいとう」もその一つ。和歌山県内唯一の撮影スポットとして、和歌山県内外から注目を浴びています。

ホテルいとう 支配人の北田信幸さんは、「1日に20件、30件と問い合わせをいただいています。東京都から訪ねてきた方もいましたよ」と、“国宝需要”ににっこり。

どうして岩出市が
映画「国宝」のロケ地に?

同ホテルがロケ地になった経緯を聞くと、「2023年の暮れか2024年の1月ぐらいですかね。和歌山県の観光連盟の紹介で、李相日監督とスタッフさん数人が来て」と北田さん。「ほかにも数カ所候補があったようですが、うちのホテルの屋上から見える風景を、李監督がお気に召したようです」。

撮影が行われたのは、2024年4月。「吉沢亮さんら俳優や撮影クルー約100人が来館し、朝7時から夜11時まで、撮影スケジュールが組まれました」と話す北田さん。「館内の数カ所でロケが行われましたが、劇中で使われたのは屋上と客室のシーンでした」。

客室では、作中の疲れ果てて眠る喜久雄を撮影。「家具や小物を入れ替えたセットが組まれたので、スクリーンでは見つけにくいかも」と北田さん。※ルームナンバーは非公開

撮影時、ホテルは通常営業。「クレーン車も使われましたが、映画が撮られているとは誰も気付かず。ホテルサイドでも、知っているのはほんの一部でした」と北田さん。「あとからスタッフに、『何で教えてくれないんですか!』と怒られましたが(笑)」 。屋上の撮影は、歌舞伎界から追われた喜久雄が、深い失望の中、舞い乱れるシーン。映画のチラシや予告編にも使われる、作中で重要な場面の一つです。

屋上に上がらせてもらうと、初秋の風が心地よく、和泉山脈と市街の光景が目の前に広がります。喜久雄の悲哀の舞いがここで撮られたのかと思うと、じわりと感動。

看板手前にある階段を上ると撮影現場に。なかなかの高所で冷や汗ものでしたが、「吉沢さん、軽やかに上がっていましたよ」と北田さん。

レストランでは
「国宝」カレーを提供中

屋上は安全のため一般公開されていませんが、すぐ下にあるレストラン「シャトレーヌ」のテラスからほぼ同じ風景を臨めます。レストランの営業日時はホテルいとうの公式サイトで確認できます。

ロケスタッフに振る舞ったカレーをメニュー化した「国宝カレーランチ」(1980円)も大好評。「平日も満席が続いているので、予約してからご来店を」と北田さん。地元では、「オムライス」も人気です。

岩出市観光協会会長も兼任する北田さんは、「『国宝』を機に、和歌山県岩出市の観光名所に立ち寄って、この地の魅力も感じてもらえたら」とも話していました。

名称 ホテルいとう
所在地 和歌山県岩出市宮83 地図
電話番号 0736-63-0600(宿泊予約)、0736-63-2222(宴会予約)
営業時間 11:30~14:30(シャトレーヌ)
定休日 無休
駐車場 あり
web http://www.hotelitoh.jp

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