おっさん女子が行く！ 和歌山市の韓国料理店「MUU MUU CHICKEN（ムームーチキン）」で女子会

テイクアウトの韓国チキン専門店が
日韓大衆居酒屋に移転リニューアル

イズミヤ和歌山店の近くで2022年4月にオープンしたテイクアウトの韓国チキン専門店「MUU MUU CHICKEN（ムームーチキン）」が2024年3月、島精機製作所の近くに移転リニューアル。店内飲食可能な「日韓大衆居酒屋」となって、韓国チキン以外にもさまざまな韓国料理が食べられるようになりました。

無機質と木の温もりが調和する店内は、大衆酒場や居酒屋というよりカフェっぽい雰囲気で、女子飲みにぴったり。どことなく韓国っぽさを感じる空間に、テーブルもカウンターも席間隔はゆったりめに配置され、おしゃべりを楽しみながら、ゆっくり食事ができます。

カンジャンケジャンで乾杯
キムチにチキン、チヂミも

前置きはこれくらいにして、乾杯～！ ビールは「アサヒスーパードライ」（中580円）。「マッコリ」（グラス500円、ボトル3800円）やソジュと呼ばれる韓国焼酎「チャミスル」（1000円）もあります。韓国の有名な飲むお酢「美酢（ミチョ）」の種類が豊富で、チューハイ（500円）やソーダ（390円）で飲め、韓国柚子茶（390円）もありました。

今回、私たちの女子会を「MUU MUU CHICKEN」に決めた理由の一つは「カンジャンケジャン」（並1杯3900円、特上は時価 ※どちらも要予約）が食べたかったから。醤油ベースの秘伝のたれに漬け込んだ生のワタリガニ「カンジャンケジャン」は、韓国グルメが大好きな私“おっさん女子”の大好物なのですが、和歌山市内で提供しているお店はまだまだ限られていて、これを食べるために韓国の釜山や大阪の鶴橋に足を運ぶほど。

手袋をはめ、カニフォークを駆使しながら、チュッチュチュッチュと吸って食べると、とろりとした身の甘みと醤油（カンジャン）のコク深い味わいがたまりません。エビの「カンジャンセウ」（1匹980円）も魅力的ですが、私は断然カニ派。甲羅にごはんを入れて、メスの内子と混ぜ混ぜして韓国のりで巻いて食べるのが韓国流。

韓国料理店でキムチははずせません！ 「本日のキムチ盛り合わせ」（680円）。この日は「山くらげ」「白菜」「山芋」の3種類。山クラゲのコリコリポリポリ食感と長いものサクサク食感はヤミツキレベル。白菜は韓国本場のやや酸っぱめのキムチでした。

もともとは韓国チキン専門店。「韓国フライドチキン」は「プレーンチキン」「ヤンニョムチキン（甘口・辛口）」「ヤミツキチキン（醤油ベース）」「レッドホットチキン」（各730円）が選べます。プレーンには「バジル」「山椒」「ムームー（オリジナル）」のソルトが添えられているのでお好みで。「チーズ」と「ハニーマスタード」（各200円）のトッピングもあります。

「海鮮チヂミ」（930円）もオーダー。エビとイカがゴロゴロと入っていました。

海鮮旨辛鍋タコが丸々1匹のナッコプセ
リゾットor麺で〆までおいしい

それではもう一つのメイン料理、いっときましょか～、「ナッコプセ」（1人前2980円、注文は2人前から要予約）。「ナクチ（テナガダコ）」「コプチャン（ホルモン）」「セウ（エビ）」の旨辛鍋です。韓国の中でも釜山の郷土料理で、近年、釜山のお店が相次いで大阪に出店していて話題に。10年ほど前、ひとり旅で初めて釜山を訪れた際、「ナッコプセ」を食べて以来、ドハマりしてしまって…。でも、和歌山で食べられるお店って少なくて。

見てください、このタコを。丸々1匹、ハサミでチョキチョキと切って煮込んでいきます。オーナーさんに話を聞くと、「韓国料理でよく使われるテナガダコは、日本では流通量が少なく、瀬戸内の方から仕入れています。どうしても丸々1匹で提供したくて、安定した入荷量を確保するのが大変でした」とのこと。

タコが赤黒くなったら完成。グツグツと煮込まれ、真っ赤なビジュアルですが、辛さはそれほどなく、辛い物が苦手な人でも食べられる味加減。「釜山の本場のものは辛くて、汁気も少なめ。でも、日本は“鍋のだし”が好まれる文化なので、日本人の口に合うようだしは多めに、辛さは控えめにしています。辛さは足せますので、辛くしたい方はおっしゃってください」とオーナー。

「MUU MUU CHICKEN」の「ナッコプセ」にはプリプリのタコ、ぷるんぷるんの和牛ホルモン、身の詰まった天然赤えびの他、豆もやし、白菜、ニラ、春雨が入っています。追加具材も注文でき、90分飲み放題付きの「ナッコプセコース」（1人6800円）も用意されています。

残っただしにごはんと卵を投入。締め麺（350円）もありますが、私たちはごはん＆チーズでリゾットに。

海鮮と野菜のうま味が溶け出しただしを最後の1滴まで余すことなくいただきました。

他にも「サムギョプサル」（1人前2450円、注文は2人前から）や「ムームーチゲ」（1人前2280円、注文は2人前から）など、“ワイワイ囲む系”の料理も、「チャプチェ」（750円）や「スンドゥブチゲ」（1280円）などごはんのおかずになるしっかり系の夜ごはんも、「七色キンパ」（990円）や「自家製ナムルの石焼ビビンパ」（1280円）など飯類もメニューが充実。まだまだ、いろいろ食べてみたかったけど、今宵は酔っぱらう前に満腹になってしまい、今宵の女子会はお開きに。実食レポートは以上です。

【店舗利用情報】
・店内飲食／座席→ カウンター・テーブル
・テイクアウト可
・予約可（カンジャンケジャン、ナッコプセは要事前予約）
・店内喫煙可
・支払いは現金のみ