HOME 観光・おでかけ 【和歌山市】「花山温泉 薬師の湯」に入ってみた|関西最強の高濃度炭酸泉

白浜、龍神、湯の峰などなど、良質な温泉が県内各地に点在する和歌山。温泉といえば海や山が広がる自然豊かな観光地にあるイメージですが、「花山温泉 薬師の湯」は和歌山市の街中にある名湯。“関西最強”とうたわれる高濃度炭酸泉を目当てに、全国から温泉ファンがこぞって訪れています。

和歌山ICから車で5分の温泉どころ
「温泉総選挙2025」で上位入賞

阪和自動車道・和歌山ICから車で約5分。「花山温泉 薬師の湯」は国の特別史跡「岩橋(いわせ)千塚古墳群」で知られる和歌山市鳴神地区にあります。温泉郷で見かけるような郷愁漂う建物に、秘湯度アップ!

花山温泉が誇る高濃度の天然炭酸泉は湯元から直接注ぎこむ源泉100%かけ流し。遠方から訪れる温泉愛好家は多く、全国の魅力的な温泉地を投票して選ぶ「温泉総選挙2025」(https://kanko.onsen-ouen.jp/)では、健康/スポーツ部門の全国エリアで3位、関西エリアで2位にランキングされました。

花山温泉の起源は1200有余年。行基菩薩が開湯し、歴代天皇が熊野行幸の際に入湯のため逗留したと伝えられています。
現在のお湯は1965年に地質調査で掘削し、地下501mの場所で自然噴出したのを機に、1968年に温泉施設として開業されました。

施設の裏手には、温泉の守護神として薬師如来が祭られています。

超高濃度の源泉かけ流しだから
浴槽には湯の花の結晶がびっしり

「まずは取材と撮影を」と休館日の8:00におじゃまし、加藤和浩エグゼクティブマネージャーに、花山温泉の魅力や楽しみ方を聞きました。

大浴場の扉を開けると、柔らかな金気臭が鼻をくすぐります。
浴槽や床に湯の花の結晶が蓄積。これは温泉効果に期待大!
「泉質は含二酸化炭素・鉄(II、III)-カルシウム・マグネシウム-塩化物温泉です。湧出時は無色透明ですが、鉄分を多く含んでいるので、空気に触れるとこのような赤茶色に変化するんです」と、説明する加藤エグゼクティブマネージャー。
浴槽は温泉成分で固まった析出物で覆われ、週に1度の休館日に削岩機で削り取るメンテナンスが必要なほど。

浴槽の底がまったく見えない濁り湯。縁には層状の析出物が付着しています。
炭酸泉の湯船は、26℃の源泉風呂、41.5℃の大浴槽、38℃の低温風呂、40℃の露天風呂があり、あつ湯とぬる湯の温冷交互浴がおすすめの入り方。

露天風呂を覗くと、湯の表面に薄氷が張っている!? 「これ、湯の花が膜状になったものです。一晩置くとこのような状態に。通常は宿泊のお客様しか見られません」と加藤エグゼクティブマネージャー。湯の花をパリパリ割りながらの入浴ってすごい!

朝一の露天風呂の様子。湯面に氷が張っているように見えますが、湯の花が膜状になったもの。

この朝風呂を楽しみにしている花山温泉ファンも少なくないとか。温泉の効果がより凝縮されていそうな湯の花を、手にすりこんでおきました。

炭酸ガスが血行をよくする
「高濃度炭酸泉」とは

そして、気になる“関西最強”の高濃度炭酸泉とは?
「炭酸ガスが成分中に2631mg含まれていて、関西はもとより、全国でもトップクラスを誇っています」と説明する加藤エグゼクティブマネージャー。
炭酸ガスが皮膚から取り込まれると、体はより多くの酸素を取り込もうと血管を広げるそう。「血行がよくなることで血圧が下がり、新陳代謝を高め、自己治癒力を上げる働きをします。療養に訪れるアスリートも多いですよ」と話します。肌を引き締めたり、お通じがよくなったりと、美容の面も期待できそうです。

浴槽の横に源泉バルブが。「フレッシュな源泉を洗面器にため、シャワースペースで洗顔してくださいね」と加藤エグゼクティブマネージャー。美肌を目指してバシャバシャ洗いたい!

気になる効能は?
どんな症状によい?

環境省の温泉指針である「炭酸ガス:1000ppm」「鉄:20mg」を大きく上回る泉質で、期待できる効能は20種以上。

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわば、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、切り傷、やけど、慢性皮膚炎、虚弱児童、慢性婦人病、不眠病、高血圧病、動脈硬化病、月経障害

いざ、実浴! 日帰りで楽しむ
高濃度炭酸泉はいかに   

日を改めて、再訪。プライベートにゆっくりと名湯を楽しみます。
エントランスの下駄箱に靴を入れ、フロントへ。

日帰り入浴は昼と夜の二部制で、時間や曜日で入浴料金が異なります。バスタオルの有料貸し出しやフェイスタオルの販売もあるので、手ぶらでもOK!

入浴料大人3歳~小学生
平日
8:00~17:00
1300円600円
平日
17:00~22:00
1000円500円
土・日曜・祝日
8:00~17:00
1500円700円
土・日曜・祝日
17:00~22:00
1200円600円

※中学生以上25歳以下の学生や70歳以上の人は割引料金もあり

温冷浴で体の芯からぽっかぽか
湯冷めやのぼせ知らずで永遠に入っていたい…

それでは花山流温冷浴にチャレンジです。

まずは大浴槽へ。こちらは源泉を入浴しやすい温度に温めています。
赤茶色の湯で底がまったく見えず、手すりに体重を掛けながらそろりそろりと体を湯に沈めます。さらりとしたややぬるめのお湯が全身を包み込み、その心地よさに「はぁ~」と思わず声が。湯面に鼻を近づけると鉄臭がするもののさほど気にならず、「この鉄分が美容&健康効果に!」と温泉効果の期待がより高まります。

壁に掛かれた「入浴の心得」と時計を見ながら5分入浴。

「さて、源泉風呂へ」と移動するものの、26℃の冷温に最初は躊躇。腰まで入り、思い切って肩まで浸かると、ほてった体がきゅっと引き締まり、次第に冷泉が肌にまとわりつくような心地よさを感じます。
濃厚な源泉に浸かること2分、大浴槽へ戻って5分と、温冷浴を繰り返していくうちに、次第に額に汗が噴き出すほど体の芯からポカポカに。

温冷浴の合間に、外気でリフレッシュしながら露天風呂に入ったり、ヒノキの香りがするサウナで汗を流したり。
もちろん源泉で顔も洗いました!

常連さんと温泉談義に花を咲かせるのもこれまた楽しいもの。「花山温泉の大ファンで、週に1回は来ている」と話す大阪のマダムからは、源泉風呂の炭酸をより強く感じる独自の入浴方法も教えてもらいました。

女子サウナは、2024年にリニューアルされました。ヒノキの香りに癒やされます。

入浴してあっという間に2時間。温冷浴のおかげで湯冷めやのぼせもなく、「時間があれば永遠に入っていたい…」と思えるほどの湯力を感じました。湯からあがるのが名残惜しく、後ろ髪をひかれながら浴場を後に。

浴場からフロントまで続く廊下で、温泉が自噴している様子を見られます。

源泉を持ち帰り、家のお風呂に入れて“おうち花山”を楽しむことも。飲泉コーナーもあるのでぜひお試しを。良薬、口に苦し。

週に一度のメンテナンスの様子。これ、ちょっとした工事のような…。

休憩所「くじらの間」。12:00から21:00まで開放されています。

休憩所の一角にはマンガコーナーも!

温泉効果をお持ち帰りできる
オリジナルグッズに目移り

売店で花山名物「どくだみソフトクリーム」(500円)を購入し、食べながら館内を散策。お土産コーナーでは、温泉コスメなどオリジナルグッズに目移りしてしまいます。

「体の毒素を排出するといわれるどくだみを使ったスイーツができないか」と生まれた「生どくだみソフトクリーム」(500円)。口当たりが爽やかで、コクのある甘みがクセになります。

天然温泉水100%使用の温泉コスメ「花山温泉やくしすい」(3300円)。顔だけじゃなく、髪や全身にも使えます。

「体感型強炭酸水」(500円)と「炭酸タブレット」(330円)。この2つを組み合わせて、家のお風呂で花山温泉を再現!

改装する前の浴場をそのまま残した「健康エリア」。酸素カプセルやカイロプラクティック、整体がアスリートを中心に人気。

源泉を生かした料理が楽しめる
ランチプランや宿泊プランも

地産地消にこだわった、ヘルシーな料理もぜひ。「ホテル日航大阪」をはじめとした一流ホテルで腕を振るい、厚生労働大臣賞を受賞した石谷征愛料理長が、源泉を生かした日本料理を提供しています。
ランチタイムは食事どころ「和み亭」で、熊野牛や海の幸・山の幸を使った季節の料理をいただけます。温泉とセットになったお得な「昼食付き日帰りプラン」もあり。

海鮮釜飯御膳と入浴がセットになったプランは3500円から。

地元でも入手が難しい和歌山の銘酒も置かれています。

名湯を心行くまで満喫したい人は宿泊をおすすめ。素泊まりなら12000円から。会席やクエコース、熊野牛のすき焼きコースなど、和歌山グルメを満喫できる2食付きのプランも用意されています。

【2食付】熊野牛すき焼きコースは21945円から(2人1室利用)。

秘湯を宿泊してゆっくり堪能。6:00~8:00、22:00~23:00は日帰り入浴不可の宿泊者だけが入浴できる特別タイム!

出入り自由の「再入場券」で
和歌山観光を楽しむのもあり

地元はもとより県外から訪れる人が多く、週末や祝日は込み合うこともあり、混雑時は駐車場待ちのときも。
平日は14:00~17:00、土・日曜、祝日は20:00以降が比較的ゆっくり入浴できるそうです。

通常の入場券以外に「再入場券」があり、平日なら1700円、土・日曜、祝日は2000円で、開館の8:00から閉館の22:00まで出入り自由。込み合いそうな時間は外出して、和歌山市の観光に出掛けるのもよさそう。

アクセス・駐車場

大阪に隣接する和歌山市北部にあり、阪和自動車道和歌山ICから車で約5分、JR和歌山駅や和歌山市のランドマーク・和歌山城からも車で約10分の好アクセス。館内前の駐車場を含め、4つの駐車場が用意され、約100台がとめられます。

名称 花山温泉 薬師の湯
所在地 和歌山県和歌山市鳴神574 地図
電話番号 073-471-3277
営業時間 8:00~22:00(最終受付21:00)
定休日 木曜
駐車場 あり
web http://www.hanayamaonsen.com/
Instagram @hanayamaonsen