HOME グルメ 【和歌山県】おっさん女子がおっさんリーマンと飲み遠征~紀伊田辺駅「てるてるぼうず」~

世界遺産・熊野古道の玄関口で、白浜温泉にも近い和歌山県田辺市。JR紀伊田辺駅前は、居酒屋やバー、スナックが200軒近く密集した「味光路(あじこうじ)」と呼ばれる飲み屋街があって、地元客と観光客が“今宵の一杯”を楽しむエリア。会社の年下上司“おっさんリーマン”イチオシの店「炉端屋てるてるぼうず」に遠征してきました。大将のご厚意で「ロカルわかやまを見た!」でサービスあり(ページ下部をご確認ください)。

JR紀伊田辺駅から徒歩約3分
炉端屋「てるてるぼうず」

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずの外観

JR紀伊田辺駅から徒歩約3分。駅前の飲み屋街「味光路(あじこうじ)」から少し離れた弁慶通りにある「炉端屋てるてるぼうず」。2025年5月に新しくオープンした「コンフォートホテル紀伊田辺」のすぐ近く、2024年に移転してきた「田辺市役所」からも徒歩圏内の立地。辺り一帯は、200軒近くの飲食店がひしめきあう「味光路」のにぎやかな雰囲気とは異なり、ポツンポツンと数店の飲食店が営業しているエリア。「あえてこのエリアにお店を構えたかった」という、大将のお話はまた後ほど…。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずの店内

カウンター席10席と座敷(4人掛け)2席の「お客さんの顔が見えるお店」も大将のこだわり。わいわいにぎやかな居酒屋ではなく、料亭・割烹のようなかしこまった感もなく、小料理屋のようなほっとする雰囲気で、「こんばんは~」と入店しただけで、居心地の良さが伝わってきます。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずの座敷

紀南で水揚げされた魚を
刺し身で、焼きで、串で

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずサッポロ赤星

それでは、田辺の夜にカンパ~イ。樽生ビールはサッポロ黒ラベル。メガジョッキ1200円、中ジョッキ550円、小ジョッキ420円。瓶ビールはサッポロラガービール「赤星」の中瓶660円。和歌山でサッポロの生が飲めるお店って少ないんですよね。大将も相当ビール好きなようで…(笑)。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうず突き出し

この日の突き出しは「鴨ロース」。鴨の脂の甘みと赤身のコクに、ほのかな燻香。「突き出しは嘘つかない!」というのはおっさん女子の持論ですが、おっさんリーマンも同じことを言っていました。突き出しまで抜かりなく丁寧に手作りされているお店に間違いはないと…。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうず刺身

はい。その期待を裏切ることなく、出てきました「刺し身の盛り合わせ」。紀南で水揚げされた魚介を中心に、マグロ、赤貝、サーモン、カンパチ、炙り〆さばとコリコリ食感の海藻のラインアップ。どれも切り身が分厚く、魚によって異なる食感の違いも楽しめます。注文が通ってから皮目を炙って出してくれる「炙りしめ鯖」は、サバの脂乗りがよく〆すぎず、生サバ感が残っていて鮮度の良さがうかがえます。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずおすすめメニュー

こちらが「本日のおすすめメニュー」。新鮮な魚介はもちろん、熊野牛のステーキにちゅーりっぷからあげ、カキ小鍋、エビフライ…と何でもありで、しかも、そそられるものばかり。これ以外にも、鉄板焼き、串物、焼き物、サラダなどのレギュラーメニューがスタンバイしています。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうず刺身

食材の仕入れ状況によって値段が変動するため、「本日のメニュー」の一品一品の価格は明記されていませんが、参考までにこの日の刺し身はヨコワと赤貝を盛り合わせて2000円とのこと。結構なボリュームです。串物は480円~、焼き物は500円~、一品物380円~。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずカンパチの串焼き

こちらは、「カンパチ串」。エビやイカ、つぶ貝などシーフードの串は海鮮居酒屋や漁港の屋台グルメなどで見かけますが、魚の串って珍しいような…。「カンパチがいい仕事するんですよ~。ハマチとアジの両方の良いところを持っていて、焼きはもちろん、鍋や揚げ物、バター焼きなどマルチにおいしい魚です」と大将。キュッとレモンを絞って、柚子胡椒をつけていただきます。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずとんび塩焼き

「とんび塩焼き」。「大将、とんびって何ですか?」からオーダーした一品。「とんびってイカの口。トンビのくちばしのような形をしているからそう呼ばれています」と。このコリコリ食感好き好き! 八代亜紀さんの「お酒はぬるめの燗(かん)がいい~、肴(さかな)は炙ったイカでいい~♪」のメロディーが頭をよぎりました(笑)。

おっさん心を直撃するアテたち
居酒屋メニューも充実

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずちゅーりっぷからあげ

おっさん女子より年下のおっさんリーマン、まだまだ胃がお若いようで…。「ちゅーりっぷからあげ」を注文。大将いわく、「子どものころお弁当に入っていた『赤ウインナー』とお母さんが作る『あま~い玉子焼き』、『チューリップ唐揚げ』はおっさん心を直撃するアテ」なんだそう。おっさんリーマンはこのちゅーりっぷを「今まで食べたことのない驚きの味」といたく気に入ったようで、せんべいのように骨まで食べていました。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうず生ハムチーズ

お次は「生ハムチーズ」。オーダーする順番がおかしくない!?と思いつつも、箸休めにぴったり。生ハム、シャキシャキの野菜、チーズとオリーブオイルの至福のハーモニー。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずコロッケ

まさかまさかのおっさんリーマンの揚げ物欲再燃で、「昔ながらのコロッケ」を注文。外はカリっと、中はホクホクで手作り感が感じられ、「これこれ!」とほっこり笑みがこぼれる王道のおいしさ。

大将は魚の目利きのプロ
待ち遠しい「もちガツオ」

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずの店内

大将・石橋繋和さんは、和歌山県民ならなじみのある、店内に大きな生け簀(す)を備えた海鮮料理店の支配人を務めていた方。当時、自らトラックを運転して田辺の魚市場まで足を運んで魚を買い付け、仕入れた魚を和歌山市内の店舗へ運搬していたという、現場で鍛えられた魚の目利きのプロ。「当時、和歌山市内ではなかなか食べられない『もちガツオ』に惚れ込んで、田辺市まで通って店舗で提供していました。自分でお店をするならその『もちガツオ』を扱いたいな~と思ってね、だから紀伊田辺駅前で物件を探しました」と石橋さん。

カウンター越しにそんなまじめな話をしつつ、食器棚の上段に並ぶLPレコードを見て、「矢沢永吉は趣味ですか?」と問うと、「生きがいです」と即答!

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうず看板

「海鮮料理店は200席ほどある“大箱”の店舗だったので、お客さんは僕のことを覚えてくれているのに、一日の営業が終わったときに、その日に来ていただいたお客さん全員の顔を思い出すことができなくて…」。だから、“お客さんの顔が見える規模”と、人通り任せの店ではなく、“てるてるぼうずに行こうって目的を持って訪れてもらえる立地”にこだわったのだそう。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずネタケース

ネタケースに大将自慢の「もちガツオ」が並ぶのはもう少し先、黒潮に乗って北上する「上り鰹」が紀伊半島に接近する3月下旬から6月ごろ。「もちガツオ」とは、釣り上げからわずか数時間以内にしか味わえない、“もちもちとした食感”が特徴のカツオのことを指します。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうず店内カウンター

「この辺りの人たちはマグロよりも『もちガツオ』が大好き。そして、たたきよりも刺し身を好んで食べます。でも、僕の作る塩たたきは格別なようで…。両方味わってもらいたいですね。シーズン中に食べに来てよ~」と。おっさん女子は、大学卒業したての新入社員のころ(もう数十年前のことですが)、半年間、南紀熊野体験博で仕事をしていたときに「もちガツオ」のおいしさを知りまして…。はい、必ずまた来ます。

「そろそろヒロメ(ヒトハメ)もシーズンに。ホタルイカとヒロメのしゃぶしゃぶも食べにおいで~」とも。ヒロメとは、最大1mほどに生長するワカメと同属の海藻。これも紀南の海の恵みです。

ヒロメ

※ヒロメの写真はイメージです

お茶づけに丼、鍋&麺
〆メニューも大満足

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずもつ鍋

大将との会話も弾み、お酒もアテも進んだところで、〆の「もつ鍋」が出来上がりました。この段階でもつ鍋頼む???と言いつつ、ぷりっぷりのモツが食指を刺激。最後にちゃっかり麺まで投入して、すすりました。

和歌山県田辺市炉端屋てるてるぼうずもつ鍋

大将厳選の日本酒や地元・和歌山の梅酒、焼酎、ウイスキーとアルコールは各種そろい、鮮度抜群の刺し身、備長炭で火入れする焼き物などなど、どの料理もレベルが高くて大満足。おっさんリーマン! ありがとうございました。ごちそうさまでした。1人当たりの平均予算は5000円~6000円くらいでしょうか。

紀伊田辺駅

「もちガツオ」のシーズンに再訪を約束して、お店を後にしました。

アイコン

来店時、予約時に「ロカルわかやまを見た!」と伝えると、ワンドリンクサービスしてくれます ※グループ全員