HOME グルメ 【海南市】フライ屋「せとう」のコロッケがずっと恋しい♬ ~マエオカテツヤの和歌山ディープ遺産⑧~

和歌山市生まれの漫画家・マエオカテツヤ氏が、和歌山県内で出逢った味わい深い人や忘れられないスポットを紹介する「マエオカテツヤの和歌山ディープ遺産」。第8回は、海南市を歩いていて教えてもらった、町で愛され続ける揚げ物屋「せとう」さんのコロッケを頬張ったお話。

たまには町を歩こう!
海南市で出会ったコロッケ

車生活に慣れてしまうと、つい見逃してしまうスポットが意外に多い。以前、海南市をぶらり歩きしながら道行く人々においしい店を聞くと、こぞって「フライ屋せとう」さんの名前が挙がっていた。何度もその前を通り過ぎているのに、一度も寄ったことがなかったお店。

「よし、行ってみよう!」と、海南駅から徒歩約5分、年季の入った店構えが見えてきた。換気扇から漂う揚げ物の香りが、こちらを呼んでいる。

定番のコロッケはなんと70円!

気さくなお母さんが出迎えてくれた。海南市日方に店を開いて29年。長年、町で愛され続ける揚げ物屋さんである。

定番のコロッケはなんと70円…いつから値段が変わってないのか心配だ。

揚げ物の値段はご覧の通り。

寒空の中、揚げたてのコロッケをパクリ。香ばしいサクサクの衣の中から、甘いジャガイモがトロ~ッとあふれだした。アッツアツである。

ハフハフ言いながら食べていると、年齢の頃なら40代のお兄さんが「うまいでしょ?」と声をかけてきた。なんでも、そのお兄さん、昔よく食べた「せとう」さんの味が忘れられずに、ちょくちょく遠方から買いに来るのだという。食べつけた味というのは、いくつになっても恋しいものなのだと思った。

さらにお兄さん続けた「ハムコロッケも絶品ですよ」と。そう言われると弱い。注文することに。

ハムコロッケは三日月形で、コロッケのタネをハムで包んで揚げたものであった。こちらは、ひとつ80円!

これがまた、ポテトサラダを包んだのかというほどクリーミーでおいしい。人気があるのも頷けた。僕の食べている一部始終を眺めていたお兄さんも、満足げな表情を確認できたのか、ご自分も満足げに帰っていった。

変わらぬお母さんの笑顔に、味も値段も変わらぬまま。あのお兄さんも変わらず通う。いつまでも変わらないでほしい、海南のディープ遺産である。

名称 フライ屋 せとう
所在地 和歌山県海南市日方1167 地図
電話番号 073-483-4409
営業時間 11:00~13:00、16:00~18:00(土曜は17:30まで)
定休日 日曜