2022年03月10日 10:00
和歌の聖地・和歌浦(和歌の浦)。和歌の神様をまつる玉津島神社をはじめ、万葉世界を感じるスポットが点在しています。カモメの鳴き声、潮の匂い、海風、いにしえの時を感じながら万葉に関わる地をゆったりと散策してみては。
古くから和歌の神様として多くの万葉人の信仰を集めてきた神社で、境内には山部赤人が神亀元年(724)聖武天皇行幸の際に玉津島を詠んだ万葉歌碑のほか、鳥居のそばに小野小町が着物の袖をかけたと伝わる小野小町袖掛塀があります。天然記念物の根上り松(鶴松)も見ることができます。
主祭神の塩槌翁尊は、山幸彦と豊玉姫の縁を結び、安産によって子供を授けられたことから、地元では安産の守護神社と知られるようになりました。祠は海風により自然に形成された洞窟で、輿の窟とよばれる岩穴にお祀りされています。傍らに山部赤人の歌碑があります。
玉津島神社拝殿の左手奥にある山部赤人の大小2つの歌碑。大きい岩には長歌が、小さい岩には反歌が2首刻まれています
塩竈神社のすぐ隣の小高い岩山の据には、山部赤人の有名な歌碑が建てられています。「若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして鶴鳴き渡る」他にも多くの歌を詠んでいますが、その中でも和歌の浦を代表する有名な一首です。
干潟に浮かぶ小島で高さ14m。山頂からは万葉時代を思わせる美しい和歌浦湾を望むことができます
片男波公園は万葉集にも多くの風光美が詠まれている和歌公園内の片男波地区にあり、万葉館のほか、健康館、遊具広場、万葉の小路などがあります。館内には万葉集に関する資料や書籍が展示され、紀伊万葉シアターでは実写映像とイラストで万葉の世界を体感できます。
学問の神様である菅原道真が祀られ、大宰府天満宮、北野天満宮とともに日本の三菅廟といわれています。本殿は国重要文化財で、内外部ともに美しい極彩色が施されています。建築にあたったのは紀州根来出身の平内吉政・政信親子。後に政信は江戸幕府の作事方大棟梁になった当代屈指の工匠です。
高さ136mの山頂に設置された展望台からは360度見渡せ、和歌の浦の美しい海や小島、行き交う船などの風景、海岸線の遠望は素晴らしく、ここから見える景色は和歌山県の朝日夕陽百選にも選ばれています。桜の季節にはソメイヨシノが咲き乱れ、花見スポットとして知られています。
※各都道府県が発表している外出自粛要請や都道府県間移動の自粛要請等をお守りいただき、お出かけの際は、ソーシャルディスタンスの確保、マスクの着用、手洗いや消毒など、新型コロナウイルス感染予防の対策への協力をお願いします。
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