紀の国わかやま文化祭の開幕に合わせ、和歌山城ホールがいよいよ開館。和歌山城を目の前に、どんな新しいスポットが誕生したのか、同ホール館長の柏谷佳邦さんに聞きました。同時に隣接して城前広場も完成。周辺に新しく飲食店なども増え、にぎわいが生まれます。
木の装飾が施された壁に囲まれ、重厚感と温かみを感じる空間。2階席(267席)もあり、1階席(687席)だけの利用も可。大ホールの舞台と同じ広さのリハーサル室もあります
天守閣を望み、テラスやベンチなどで自由に時間を過ごせます。2つのステージもあり、イベントスペースとしても活用
どのフロアからも天守閣を望む
誰もが立ち寄れるオープンな場所に
和歌山市のけやき大通り沿い、和歌山城天守閣を目の前に望む旧市立伏虎中学校跡地(同市七番丁)に、「和歌山城ホール」が完成。10月29日(金)に開館を迎えます。老朽化に伴い和歌山市民会館が閉館し、新しい場所で、市民に名付けられた名称で新たな歴史を刻みます。
約6600平方メートルの敷地に完成した建物は地上5階建て(一部地下1階)、総工事費は約106億円。客席954席の大ホールと395席の小ホールを備え、客席は舞台の見やすさに配慮した千鳥配置。障害者や親子が気兼ねなく利用できる多目的席も設けています。大ホールは舞台にオーケストラピットがあり、音楽や演劇、舞踊、講演会などさまざまな演目を想定した多機能ホール。小ホールは舞台と観客席の間に仕切りがないオープン形式で、演者がより身近に感じられます。
建物の中に入ると、吹き抜けのエントランスホールが印象的。紀州材などの木材がふんだんに使われ、大階段とエレベーターが、大・小ホールの入り口となる2階に誘導します。1階には扉を開放すれば外とつながる展示室があり、作品展示にとどまらない多彩な催しに活用。テナントスペースでは、飲食店「わらいや和歌山城」が30日(土)から営業を始めます。
市民に開放される屋上庭園(5階)も同ホールの特徴の一つ。天守閣をまっすぐ見据える眺望で、展望テラスや市花のツツジが植えられたガーデンテラスが憩いの場に。イベント向けのステージもあります。
「さまざまな文化活動の発信や交流など、市民の皆さんが活用しやすいホールが誕生したと思います。また、和歌山城の目の前という立地で観光の拠点にもなり、飲食店や屋上庭園で過ごすなど、幅広い人たちに来ていただける場所となって、にぎわい創出の拠点にも。多くの人に愛されるホールにしていきたいです」と、柏谷館長は話します。
30日に「紀の国わかやま文化祭2021」が開幕。関連する催しが、この場所で行われます(詳細は同文化祭ホームページ→https://kinokuni-bunkasai2021.jp/)。
文化や観光、そしてビジネスの拠点にも
和歌山市の新しいシンボルに
4層吹き抜けの伸びやかな空間、ふんだんに使われた木の温かみが広がります。コンクリートの壁には木目模様があり、柔らかさを演出。石垣模様の壁もあり、和歌山城との調和を意識
扉をすべて開放でき、外の多目的広場とつながることでオープンなスペースに。展示だけでなく、見本市や会議などのコンベンション機能が備わり、イベントにも活用
座席のシートは和歌山城の野面積みの石垣をイメージし、刻印もデザインされています。大ホールともにバリアフリーで、それぞれに専用のホワイエ・エレベーターがあります
300人を収容できる大会議室は、和歌山城側はガラス張り。ほか小・中規模の会議室も
分割して使うこともできる和室。お茶の炉(ろ)もあり、茶道の催しや集まりにも使えます
レストラン&カフェ、バスクチーズ専門店、軽食やドリンクのテークアウト専門店がオープン
演者が和歌山城を背に舞台に立ち、観客は芝生スペースから鑑賞できるエリア
11月下旬以降、開館記念イベントが開催されます。詳しくは、和歌山城ホールのホームページをチェック
名称 | 和歌山城ホール |
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所在地 | 和歌山県和歌山市七番丁25-1 |
電話番号 | 073-432-1212 |
営業時間 | 9:00~22:00 |
定休日 | 年末年始(12月29日~1月3日)※臨時休館あり |
web | https://wakayama-johall.com/ |
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子育てがやっと一段落した和歌山のミセス。食べるのが大好き、お酒飲むのはもっと好き! 娘たちの若い感性についていこうと、今どきの情報をチェックするも、やっぱり自分好みのものしか興味が湧かない。和歌山ならではのおいしいものや面白いものをトコトン紹介しちゃいます。