和歌山で珍しい“ハウススタジオ”。一軒家をリノベした「スタジオ アディション」

3階建ての建物に、和洋さまざまな趣きの５つの部屋

１階はキッチンもあるROOM１とコンクリート壁のROOM２

まず１階にあるのは、ROOM１とROOM２。
ROOM１は白い壁に囲まれた明るい空間で、同じく白を基調としたシステムキッチンもあります。料理を作って撮影したり、食べ物や飲み物を持ち込んでアレンジしたりすることもできます。

天井にはカーテンレールがあって、やさしい色合いのテキスタイルが吊るされています。
カーテンのように使えば、白い壁がそれぞれのカラーにチェンジ。撮影する物や人に合わせて変化させることができます。
これらのテキスタイルは、カーテンレールから外すこともできるので、例えばテーブルにかけ、撮影する物に合わせてこれらの布を背景に使うこともできます。

ROOM２は、おしゃれな木の扉と木枠の窓があるお部屋。
コンクリートの壁があって、また雰囲気の違った撮影ができそう。

上の写真にあるドライフラワーは、ブライダルの撮影にこのスタジオを借りたカメラマンが用意したもの。コンクリート壁のクールな雰囲気によく合うドライフラワー。やわらかい印象が加わります。このスタジオで使えるようにと譲り受けたものが、今も飾られています。もちろん、取り外すこともできます。

２階には本格的な和室があります

２階に上がると、ぐっと雰囲気が変わって、広～い本格的な和室。2間続きで合わせて17.5畳あります。
天井に目をやると立派な欄間に、床の間も。
昔ながらの和室ですが、和紙のランプシェードが今っぽくておしゃれな空間になっています。

3階のテラスからの眺めが爽快

３階にはROOM４とROOM５、そして屋上テラスがあり、和歌の浦の河口の風景が爽快！
ROOM４は温かみのあるヘリンボーン床の洋室。ランプシェードがキュートです。
ROOM５は屋上テラスへと続くスタジオで2面の窓から明るい日が差し、川の景色を眺められます。

近く、この３階に、7.5畳の和室がもうひと部屋設けられる予定で（ROOM6）、縁起の良い昇り龍の彫刻が入った障子がはめられています。

これらのすべての部屋や場所は、写真や動画の撮影場所として使えるのはもちろんですが、展示会やイベントなどレンタルスペースとしても活用できます。絵画や写真、お花などアート作品の展覧会などにもぴったりですね。

スタイリストとして磨いたセンスでプロデュース

一軒家をまるごとリノベ―ションして“ハウススタジオ”をつくったオーナーの湯川聡美さん。自らも壁紙を貼ったり、障子やふすまを張り替えるなど、愛着ある場所に仕上げました。

10年以上、東京で撮影スタイリストをしていた経験から、自身が「こんな場所がほしかった」と思えるような空間をかたちに。湯川さんは和歌山市のお隣、岩出市の出身です。

「東京や他府県には、一棟の家がまるごとスタジオになっているハウススタジオが結構多くあって、その時々の撮影の目的に合わせて、こうしたハウススタジオを活用していました。でも、こちら和歌山に帰ってくると、そんなハウススタジオがないことに気付いて、どこかいい所がないかと探していた所、この場所にあった築41年の一軒家に出合ったんです」と話す湯川さん。

撮影スタイリストとしてのセンスを生かし、貸しスタジオやスペースとして、おしゃれで使いやすい空間が完成しています。

湯川さんがそろえた椅子やテーブルなどの家具、そして花器、食器、観葉植物、ハンガーラックなど、スタジオにあるものはどれも使うことができます。
スタイリストの目線で集められた調度類はセンスが光っていますね。

スタジオ利用料金は、1フロア1時間8800円（利用は3時間以上）。
イベントや展示会などで利用する場合は応相談。

また、湯川さんは、地元和歌山のカメラマンとコラボした撮影イベントを企画中。
「撮影スタジオって、なじみがなかったり、特別なときにしか行かないイメージですが、構えずリラックスしてどんな方でも気軽にモデル気分が味わえるようなイベントをしたいなって思っています」と湯川さん。
詳細が決まったらインスタグラム（＠studioaddition_）で発信予定。チェックしてみてくださいね。

スタジオの利用申し込みや問い合わせやはホームページから、またはメールで。