醤油醸造発祥の町として名高い、和歌山県湯浅(ゆあさ)。その玄関口になっていたJR湯浅駅の旧駅舎が、2023年5月14日(日)に復活オープンします。駅を拠点に、古い町家や土蔵が立ち並ぶ「伝建地区」を歩く“ゆるり昭和レトロ旅”を楽しみませんか。
目次
約100年前の面影を残す
湯浅駅旧駅舎
電車を眺めながら
ゆったりできる空間
2019年からJR湯浅駅の機能は「湯浅えき蔵」(写真左側)に移転。以後、旧駅舎(写真右側)はそのまま残され、湯浅町によって2021年「歴史的風致形成建造物」に指定されました。
約100年前の建築当初の姿を残しつつ、湯浅の玄関口として利用されてきた旧駅舎。観光客や地域住民の交流の場として復活させ、新たな賑わいを創出する目的で改修工事が行われ、見事に甦りました。
旧駅舎内は、開業当時を模した窓枠、レトロな照明器具、ベンチなど、昭和の雰囲気がたっぷり。
旧駅舎から外に出て、デッキから行き交う電車(ちょうどオーシャンアロー車両が出発!)を見ることもできます。なお、こちらからの乗車は不可。
蕎麦・おむすび・甘味…
「湯浅米醤」で堪能
旧駅舎に、地元の素材を使った多彩なグルメが楽しめる「湯浅米醤」(ゆあさべいしょう)が開業。紀州鴨を使用した蕎麦、かまどで炊いたご飯で握るおむすび、醤油の原型である“たまり”を使用した団子、もなかなどの甘味メニューやドリンク類が販売されています。
・米醤定食(1800円) ・おむすびセット(950円) ・おむすび単品(230円~) ・あぶりもち(1本120円~) ※2023年5月現在
旧駅舎内にテーブル席が設置され、こちらで食事が楽しめます。
名称 | 湯浅米醤(ゆあさべいしょう) |
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所在地 | 和歌山県有田郡湯浅町湯浅 湯浅駅旧駅舎内 |
電話番号 | 070-9133-0737 |
営業時間 | 10:00~17:00 (食堂は11:00~14:00) |
定休日 | 無休 |
駐車場 | あり(向かいの湯浅町営駅前駐車場2時間無料) |
@yuasabeishou |
湯浅に来たなら
食べておきたい名物
名店「かどや食堂」で
しらす料理に舌鼓
湯浅名物しらす料理を堪能したいなら、駅前の「かどや食堂」へ。生しらすは基本的にその日の朝に水揚げされた新鮮なもので、苦みや臭みがなく甘いのが特徴です。湯浅の醤油をベースにした同店特製の醤油をかけて頬張れば、満面の笑みに。
お昼のピーク時には行列も。人気のお昼のメニューは…
・釜揚げしらす丼(720円) ・さしみとしらす丼の定食(1230円) ・さかなの干物定食(780円) ・しらす丼(小)とうどんの定食(780円) ※2023年5月現在
名称 | かどや食堂 |
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所在地 | 和歌山県有田郡湯浅町湯浅1109-1 |
電話番号 | 0737-62-2667 |
営業時間 | 11:00~14:00、17:00~20:00 ※水・日曜は昼のみの営業 |
定休日 | 水・日曜の夜、月に1回不定休 |
web | http://www.yuasa-kadoya.com/ |
通称「ごんため」のたこ焼き!
正式店名は「大黒屋」です
通称「ごんため」(店主のおばちゃんの名字)で40年以上親しまれている、たこ焼きと天ぷらのお店。だしが効いてトロッとした生地のたこ焼きは、冷めてもおいしいと評判です。
季節の山菜を素材にした「おばちゃんの天ぷら」も人気。
名称 | 大黒屋(ごんため) |
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所在地 | 和歌山県有田郡湯浅町湯浅623 |
電話番号 | 0737-63-4067 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 月・火曜 |
伝建地区を歩いて
タイムスリップ!
湯浅駅から北北西へ歩くこと約10分、国が選定した「湯浅町湯浅伝統的建造物群保存地区(伝建地区)」に到着します。醤油などの醸造で栄えた、昔ながらの町並み。ゆるりと散策すれば、タイムスリップした気分になりますよ。
江戸時代そのままの醤油蔵
この雰囲気で買いたい「角長」
1841年創業。機械には頼らず、冬季だけに行われる寒仕込みをかたくなに守り、昔ながらの手づくりを続ける醤油蔵です。大量生産では醸せない天然の風味は、江戸期から継続されている手法があってこそ。伝建地区にある本店(加納家住宅)は国指定重要文化財。
名称 | 角長(かどちょう) |
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所在地 | 和歌山県有田郡湯浅町湯浅7 |
電話番号 | 0737-62-2035 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 無休(店舗販売) |
web | https://www.kadocho.co.jp/ |
昔人の生活感が漂う
公衆浴場跡「甚風呂」
創業は江戸末期と伝わる公衆浴場。1985年に営業を終了し、2009年からは銭湯跡歴史民俗資料館として公開されています。
番台(実際に座れる!)や浴室、壁に掲げられた広告などは営業時のまま。
たき場など浴場の裏側なども見学可能です。入館無料。
名称 | 銭湯跡歴史民俗資料館 甚風呂(じんぶろ) |
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所在地 | 和歌山県有田郡湯浅町湯浅428 |
電話番号 | 0737-20-2033 |
営業時間 | 9:30~16:30 |
定休日 | 水曜(祝日の場合は木曜) |
web | http://www.denken-yuasa.sakura.ne.jp/jinburo/ |
古民家カフェ
「北町茶屋 いっぷく」
築150年以上の古民家カフェ。散策途中に寄ってみたい、足を伸ばしてくつろげる“家”です。
年代物の白黒テレビが置かれ、オーナーが持っていた昔懐かしい絵本などが並びます。
「カレーライス」(650円)や「きつねうどん」(500円)など食事メニューの他、「ぜんざい」(500円)やパフェ、ドリンク類などを用意。夏になると、かき氷が評判に。
名称 | 北町茶屋 いっぷく |
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所在地 | 和歌山県有田郡湯浅町湯浅23 |
電話番号 | 0737-62-3300 |
営業時間 | 11:00~18:00 |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌平日) |
伝建地区で見つけた
昭和レトロな看板
誰もがほっこりできる湯浅伝建地区、オススメです!
※掲載各店の判断により、営業形態や営業時間、メニュー等が変更されている場合があります
彷徨うEditor。昭和末期、新宿スタジオALTAから全国ネット放送出演3回、ツッコミ担当。20世紀末、和歌山ラーメンブーム仕掛け人の1人。