JR和歌山駅すぐ近くの立地、ディープなスポット「みその商店街」の人情味あふれる店主に注目。老舗鰻店「東鳥春」、果物店の「鶴屋商店」、お好み焼きの「フジモト」を紹介します。
通り一帯、信号待ちの車までをも襲う
“飯テロ攻撃”
東鳥春
「おじいちゃんがここでうなぎ屋を始めたのは70~80年前。その頃は、紀の川でうなぎの稚魚が取れて、川辺で養殖もやっていたらしいけど、今やニホンウナギの稚魚は絶滅危惧種。良質なうなぎを確保するのは大変な時代です」と、3代目の店主の吉田茂樹さんは話します。
国内のうなぎの産地から、その時期に一番良い状態のものを仕入れ、腹開き、地焼きの関西風かば焼きに。創業以来、継ぎ足しで使い続けている秘伝のタレにくぐらせ、炭火でじっくり焼き上げる、そのにおいがう~ん、たまらん。これぞ飯テロ。
店先で朝から焼き鳥を焼いているのは4代目見習い中の娘さん(詩ちゃん)。うなぎの需要がピークになる7~8月は焼き鳥の販売はお休みです。
焼き鳥は、モモ、つくねなど3本入り(540円)から(タレ・塩あり、串のばら売り不可)。「上うな丼」(2400円)。丼、うな重は注文後、ほかほかのご飯にうなぎをのせて提供。1カ月に1度、お得なキャンペーンを実施。告知はInstagramで。
名称 | 東鳥春 |
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所在地 | 和歌山県和歌山市美園町5丁目3-7 |
電話番号 | 073-422-3856 |
営業時間 | 9:30〜17:00 |
定休日 | 木曜 |
@unagi_inochi |
和歌山県産の“ええ商品”をそろえる果物屋
鶴屋商店
毎朝中央市場に出向き、仲卸業者から買い付けた旬の果物を店頭に並べる橋爪かほるさん。観光や出張で和歌山を訪れた人たちがお土産を買いに立ち寄ったり、県外への贈答で支えられていると言います。スーパーに並ぶ果物とはまたちがった商品や、“できるだけええ商品を”そろえているそう。実店舗、対面販売の良さがここには残っています。
和歌山はフルーツ王国。県産と品質にこだわって、スーパーに並ぶ果物とはまた違った商品を仕入れています。
名称 | 鶴屋商店 |
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所在地 | 和歌山県和歌山市美園町5-9-1 |
電話番号 | 073-424-7658 |
営業時間 | 9:00~18:00ごろ |
定休日 | 日曜 |
“昭和価格”で元気に営業
お好み焼き フジモト
「焼きそば」(450円)、「豚肉玉」(670円)、「広島風お好み焼き(コーン入り)」(250円)と昭和価格。
学生のおやつ、サラリーマンのお昼として手ごろな価格で提供を続けること半世紀以上。商店街の歴史とともに歩んでいます。
生地に味が付いているのでソースを塗らなくてもおいしいんだそう。それでも2種類のソース(ウスター&とんかつ)に、ドロソースを重ねるのがフジモト流。
「家族で食事して何千円にもなるのが気の毒」と藤本年男さん。商売っ気がないのかと思いきや、「一人でいろんな種類を焼くのが大変なので、わざとデラックスやミックスと価格差をつけている。じゃあみんな安いのを注文してくれるでしょ!?」と笑います。
名称 | お好み焼き フジモト |
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所在地 | 和歌山県和歌山市美園町5-5-3 |
電話番号 | 073-436-4575 |
営業時間 | 11:00~22:30 |
定休日 | 木曜、1月1日 |
※掲載各店の判断により、営業形態や営業時間、メニュー等が変更されている場合があります
和歌山で生まれ和歌山で育ち、数年九州で生活するも、和歌山が好きすぎて夫を連れて戻ってきた。5人の子供たちと毎日賑やかに過ごす兼業主婦。ツイッター民、オンラインゲーム、海外ドラマ、心霊動画好きの根暗、大雑把な性格。ずっと何か食べてる。