
和歌山県は全国で数少ない、プロスポーツチームが存在しない都道府県。しかし、スポーツを通じ和歌山に元気と活力を届け、それと同時にプロリーグ参入を目指すチームがいくつも活動しています。そんな和歌山のスポーツチームや和歌山で開催されるスポーツイベントを私・Monsieur(ムッシュ)が訪れ、その模様を紹介。和歌山でスポーツを「みる」「する」「支える」キッカケにぜひご覧ください。
目次
目指せ優勝!和歌山ウェイブスのホームゲームへ

今回訪れたのは野球チーム「和歌山ウェイブス」の公式戦。8月25日(金)に紀三井寺公園野球場で開催された淡路島ウォリア―ズ戦です。
前身は2016年に創設された、和歌山ファイティングバーズ。昨年12月から、和歌山ウェイブスにチーム名を変更し、さわかみ関西独立リーグで公式戦を戦っています。
試合当日、首位を走る和歌山ウェイブスは優勝に向け負けられない一戦です。
この試合はロカルわかやまに掲載中。
https://rokaru.jp/matome/88015/
写真提供:和歌山ウェイブス
チームと選手へ届ける応援の形


入場口に向かうとまず出迎えてくれたのは、数多く掲げられたのぼり。試合運営ボランティアの方にお話を聞くと、和歌山ウェイブスを応援する地元企業や組合の名前が入っているそう。幅広い業種の企業・組合が名を連ねており、チームが地域に広く支えられて活動していることが分かります。

のぼりを抜け進んでいくと次にグッズ売り場があり、応援で定番のTシャツやタオルはじめ数多くのグッズが並べられています。

私も仕事で使えるチームロゴが入った3色ボールペンを購入。価格はなんと200円。安い!


数あるグッズの中で目に留まったのは選手写真。各選手のプレー写真が購入できて、その売上の一部が選手に還元される仕組みでした。和歌山ウェイブスの選手たちは働きながらプレーしており、ファンはグッズを購入することでチームと選手の活動を応援できます。
試合観戦が楽しくなる球場


球場に入ると、今度は選手のぼりと大きな横断幕がお出迎え。

和歌山県出身の選手たちをはじめ、チームを応援する企業の様々な横断幕が球場を装飾しています。

更にDJ HAMAKENさんによる音楽で球場を盛り上げます。

横断幕の中には選手個人を応援する特別仕様もありました。
球場を装飾しているのは試合運営ボランティアの方々です。選手のぼりを準備していたボランティアさんが活動を始めたキッカケは、「当時の職場に選手が勤めていて、働きながら野球を頑張る姿を見て応援したくなったから」。
スポーツには「支える」ことで参加もできます。ボランティアの皆さんが世代や性別を問わず楽しく活動されているのが印象的で、スポーツが起点となり地域の人が繋がっていくのもスポーツの良さだと感じた場面でした。
球場の装飾と音楽はもちろんですが、今日の試合はイベントも開催。

プレイボール前は鶴保庸介参議院議員による始球式。

そして、国家独唱と5回裏終了後のライブにミュージシャンの浦やすゆきさんが登場しチームを歌で後押しします。
手に汗握る試合展開!結果は・・・
気になる試合は、2回表に淡路島ウォリアーズへ先制点を与え、和歌山ウェイブスが1点を追いかける展開に。

先発の西垣選手は先制点を許したものの、8回まで114球8奪三振の力投で相手リードを最小限に抑えます。
打線は反撃を試みて何度もチャンスを迎えますが、得点を奪えないまま試合終盤に。


8回裏、同点に追いつきたい和歌山ウェイブスはチャンスを作り日沼選手のヒットで同点に!
その後、満塁にチャンスを広げると竹鼻選手が押し出しのフォアボールを選んで逆転!
更に追加点を重ね8回に一挙4得点で4-1に!試合終盤の逆転劇に球場も大盛り上がりで、勝利が一気に近づきます。
しかし、西垣選手に代わりマウンドへ上がった岩本選手が2失点を喫し4-3の1点差に詰め寄られます。

ここでチームを救ったのは岩本投手に代わり登板した高向選手(和歌山大学硬式野球部出身)。最後のアウトを空振り三振で締めてゲームセット!
リーグ優勝に向け大きな逆転勝利!!
スタンドからはチームを後押しする大きな声援と、メガホンを叩いての応援で和歌山ウェイブスを球場が一体となって力強く後押ししていました。
リーグ優勝に向け和歌山ウェイブスを応援しよう!
9月28日に最終戦を迎えるリーグ戦は終盤戦!
執筆時点(8月30日)で現在首位の和歌山ウェイブスは、和歌山県内で公式戦が続きます。
9月14日(木)12:00試合開始 淡路島ウォリアーズ戦 上富田スポーツセンター野球場
9月20日(水) 12:00試合開始 大阪ゼロロクブルズ戦 上富田スポーツセンター野球場
9月21日(木) 17:00試合開始 堺シュライクス戦 田辺スポーツパーク野球場(田辺市上の山1-23-1-2)
【入場料】
●上富田スポーツセンター野球場
全席自由席 大人1000円、小中学生500円
※未就学児童・各種手帳をお持ちの障がい者の方は入場無料
●田辺スポーツパーク野球場
入場無料
和歌山ウェイブスとしてのリーグ初優勝に向け、球場で応援しましょう!
岩出市出身、海南市在住。オールナイトニッポン好きのリトルトゥース。
大学卒業後、スポーツを仕事にするため全国を転々とし2021年に地元和歌山へ。
前職ではスタジアムMCや和歌山の某ラジオ局でパーソナリティを経験。実は営業部に所属する新人営業マン。
編集者名はフランス留学中に友人から名付けられたニックネームから。