県産ハッサク商品PR 付属小児童が販売体験
地元食材をアピールし、地域の活性化につなげようと、和歌山市吹上の和歌山大学付属小学校4年A組の児童は1月30日、同市楠見中のセブン―イレブン楠見中西店で、県産ハッサクを使った商品をPRした。
【写真】試食販売する児童ら
和歌山の魅力を伝え、県を元気にして多くの人に笑顔を届けたいと、児童らは総合の時間を使って地域課題を探し、取り組んできた。「県特産品というイメージが、ミカンよりも薄いのでは」と、ハッサクに着目。昨年10月に有田川町の農家を見学した際、児童たちは、緑色のハッサクがとても甘かったことに感動したという。同時に、生産者の苦労や後継者不足、県が全国一の生産量を誇る一方で伸び悩む売り上げなど、さまざまな問題も知った。
取り組みの中で、同店がグループを挙げて地域貢献を目的に、地産地消商品を販売していることを知り、相談。季節に合わせ売り出し予定だった紀の川市の特産「紀の川はっさく」を使った商品を一緒にPRしたいと、今回の販売体験が実現した。
この日、児童23人が交代で入り口に立って客を呼び込み、試食販売を行った。商品は紀の川はっさくを使った大福とチーズケーキ。売り場では、児童らが通りかかった客に声をかけ、自作のチラシや試食を渡して、ハッサクの魅力をPRした。
谷端心音さん(10)は、「お客さんが来た時は緊張したけど、楽しかった。丁寧な言葉使いをするように気を付けた」、北山陽菜さん(10)は、「ハッサクは酸っぱいイメージがあるけど、爽やかで良いところもあるので、アピールできるようなチラシにした」と話した。
担任の川端大奨教諭(34)は「4年生とはいえ、知らない人に話しかけるプレッシャーもあったはず。教科書では分からないことを、目的意識を持って自分たちで見いだしながら学ぶ良い経験になった」と話した。
記事元:わかやま新報
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