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和歌山ニュース 特殊詐欺防止マット キュウソネコカミPR

特殊詐欺防止マット キュウソネコカミPR

公開日 2024.03.08

特殊詐欺被害の防止に向けた注意喚起を強化するため、和歌山県警は金融機関のATMコーナーに設置する水際対策フロアマットを制作した。5日、県警の特殊詐欺被害防止広報大使を務める人気ロックバンド「キュウソネコカミ」のメンバー4人が和歌山市本町1丁目の紀陽銀行本店を訪れフロアマットを贈呈、設置。「特殊詐欺ぶっとばす! だまされんじゃねーぞ!」と拳を握り、声をそろえて呼びかけた。

【写真】ATMコーナーに設置したマットをアピールする「キュウソネコカミ」のメンバー

フロアマットは和歌山大学観光学部の北村元成教授のアドバイスの下、半年ほどかけて制作。縦60㌢、横42㌢。黒地に黄色の足型に「ちょお待って! それ、詐欺ちゃうん」と書かれ、スマホで指示を受けていそうな人、焦って操作をしている人を見かけたら、職員か特殊詐欺被害防止専用の「ちょっと確認電話」に連絡するよう注意喚起している。

北村教授は「新型コロナで足型に並ぶ習慣ができたので、そこに立って気付いてもらえるようデザインした。『自分に話しかけているのかな』と思ってもらえるよう、紀南、紀北でも使う、誰でも分かる身近な和歌山弁を使っている」とデザインのポイントを説明した。

ボーカルとギターを担当する御坊市出身のヤマサキセイヤさん(36)は「ATMを操作する時は下を向くから、足元に注意喚起があることで抑止力になると思う。マットを見ていったん立ち止まり、だまされないでほしい」と話した。

県警によると、昨年の県内の特殊詐欺被害認知件数は100件、被害額は約3億6000万円で前年より2億円近く増えており、抑止対策に力を入れている。

フロアマットは約700枚制作し、県内15金融機関の180店舗に設置する。