チアダンスで関西代表に サンディーズ
和歌山市のチアダンスチーム「サンディーズわかやまチアリーダーズ」の小学4~6年生5人は、クラブチームを対象とする「USA The PEAK2024・関西大会」(2月23日・大阪府守口市)に出場。近畿の強豪と技を競い、初の全国大会出場を決めた。関西代表として28日に幕張メッセ(千葉県)で開かれる全国大会のステージに立つ。
【写真】全国大会に出場するメンバー
チアダンスはチアリーディングから派生し、ジャズダンス、ヒップホップ、バレエなどを組み合わせて踊るエンターテインメント性が高く、笑顔で人を応援し元気づけるダンス。
「サンディーズ」の代表を務め、指導するのは、和歌山市の北山桃子さん(43)。桐蔭高校を卒業後、慶應義塾大学に進学しチアリーディング部に所属。卒業後は劇団四季に入団し、ミュージカル俳優として7年間活動。退団後はオリックスバファローズ専属チアチームの初代総合ディレクターを務めた。10年ほど前に同市に戻り、チームを結成。これまでの経験を生かし、ダンスの技術だけでなく表現力も重視。ストーリー性が出るような曲を選び、歌詞の内容を振り付けに入れ、「作り笑顔ではない本当のスマイル」になるよう、表情の指導もしている。
同大会はユナイテッドスピリットアソシエーションジャパンが主催。全国22カ所で行う地区大会の上位チームが全国に進む。関西大会には190チームがエントリー。33チームが全国出場を決めた。
県内から参加したのは同チームのみ。
大会では踊りの種類、年齢などの部門に分かれて技を競い、同チームは正確なモーションやダンステクニックが求められるポン部門に出場。ポンポンを使い約2分のパフォーマンスを披露した。
同チームは2020年に出場し、予選を勝ち抜いて全国大会へ進んだが、新型コロナの影響で大会は中止に。リベンジをしたいと練習を重ねて4年。ようやく念願がかなった。
審査員からは「表情の良さ、キラキラのスマイル、表現力が印象的だった」、「全員の強い動きがシンクロしていた」と高く評価されたという。
坂口陽凛さん(10)は「大きな声でイエーイ!と叫び、みんなと抱き合った」とにっこり。小西ひまりさん(10)は「関西大会では練習以上の成果が発揮でき、うれしくて泣いた。全国大会では優勝を目指したい」とさらに技術を磨くことを誓い、北山さんは「和歌山に面白いチームがあるということを全国にアピールしてきたい」と意気込んでいる。