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聖地リゾート!をPR 世界遺産20周年で

公開日 2024.05.13

令和の熊野詣を実施(昨年12月の出立式)

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が7月7日で登録20周年を迎えることを記念し、和歌山県は7月から12月中旬にかけて、高野・熊野を中心に県内の観光をPRする「聖地リゾート!和歌山キャンペーン」を実施する。9月末まではJR西日本、㈱日本旅行とタイアップして取り組み、観光列車の運行や特別周遊券の販売などの企画が予定されている。

【写真】熊野古道を歩こう(県提供)

キャンペーンのキックオフとして7月6日、JR新大阪駅で特急「パンダくろしお」の団体臨時列車の出発式、南紀白浜空港では愛称「熊野白浜リゾート空港」の命名記念式典を行う。

タイアップの期間では、観光列車「WEST EXPRESS銀河」が7月1日~9月25日に京都―新宮間を21往復運行する。京都発の下りは夜行便で、新宮発の上りは昼の便。車内限定のご当地グルメ、途中駅での特産品販売やおもてなし、オプションのツアーなどが楽しめる。

関西の交通事業者が連携した観光アプリ「KANSAI MaaS」では、県内のJR線と私鉄、バス、観光施設などのチケットがセットになった特別周遊券「和歌山満喫わくわくパス」を発売。販売期間は6月1日~9月30日、利用期間は7月1日~10月2日の連続する3日間有効となっている。

平安時代の上皇や女院らによる「熊野御幸(ごこう)」をモチーフに、熊野古道を実際に歩いて体感する「令和の熊野詣」も開催。昨年度は、12月にスタートの地である京都市の城南宮で、往時を再現した出立式を行い、3月までに紀伊路のリレーウオークを実施。ことしは秋に中辺路のリレーウオークを行い、熊野三山での到達セレモニーなども企画されており、熊野御幸ゆかりの名所や社寺を巡ってもらう取り組みを進める。

世界遺産に登録されている社寺を中心に、県内各地で特別展やライトアップなどのイベントも目白押しとなっている。

熊野本宮大社では、普段入ることができない御垣内(鈴門の内側)に入り、本殿の前で特別参拝ができる他、旧社地の大斎原の大鳥居をライトアップする。

熊野速玉大社では、熊野神宝館で国宝を含む貴重な奉納品を特別に展示。神門や社殿でのプロジェクションマッピングなども行う。

熊野那智大社では、宝物殿で通常は非公開の宝物を展示。那智山青岸渡寺でも秘宝、秘仏の特別公開などがある。

県立博物館では、特別展「聖地巡礼―熊野と高野―」を6月15日~来年3月9日に開催。5期にわたって展示を変えながら、熊野・高野の歴史に迫る。

関連イベントの情報は、キャンペーン特設サイト(https://www.wakayama-kanko.or.jp/features/20th-koyasan-kumano/)に順次掲載される。

岸本周平知事は「まず、県民一人ひとりが和歌山はすごい所だという誇りを持ってもらうためのキャンペーンにしたい。素晴らしい県だということをわれわれが認識した上で、インバウンドも含めて発信していき、和歌山に来ていただきたい」と話した。