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主演舞台で和歌山PR 藤原紀香さん知事訪問

公開日 2024.07.12

日本初の全編カラー映画として知られる名作「カルメン故郷に帰る」が、和歌山を舞台とする演劇になり、全国で公演が始まるのを前に、主演する和歌山ゆかりの俳優、藤原紀香さんが10日、県庁の岸本周平知事を表敬訪問し、「和歌山のいいところが全国の皆さんに伝わるように演じたい」と意気込みを語った。

【写真】報道陣の質問に笑顔で答える藤原さん

同作は木下惠介監督による1951年公開の作品。今回の舞台は脚本を羽原大介さんが手掛け、藤原さんが主人公の踊り子リリィ・カルメンを演じる。カルメンが故郷に帰り、自身の人生を肯定しながら、地元の人々の心を動かしていく物語で、共演者には白浜町在住の喜劇俳優、渋谷天外さんらも顔をそろえる。

藤原さんは父親が和歌山市育ち、母親が岩出市出身で、両親が紀の川周辺でデートをしたことから「紀の川」の「香り」にちなんで名付けられた。

藤原さんが主演するに当たり、映画では浅間山麓だった舞台は和歌山の架空の村「紀の川村」に移され、せりふも関西弁を交えたものに。藤原さん自身が和歌山弁を意識して、台本の語尾を「~しよ」「~やしよ」などに変更した箇所もあるという。

藤原さんは10日、大阪公演を後援する県婦人団体連絡協議会の宗眞紀子会長と栗山仁美副会長、和歌山商工会議所女性会の松田美代子会長と共に県庁知事室を訪問。藤原さんは「和歌山は海の幸、山の幸が豊か。文化遺産もたくさん。何といっても人がハートフル」と魅力を語り、岸本知事は「和歌山を前面に出していただきありがたい。ご活躍を皆で応援したい」と話した。

訪問後に藤原さんは報道陣の取材に応じ、和歌山を何度も訪れ、温泉に入ったり、タイやタチウオを釣って食べたり、魅力を満喫していることも明かした。

舞台は、9月5~17日の大阪松竹座など全国6カ所で上演される。