HOME 和歌山ニュース 在外県人会の若手集う 次世代交流初開催へ

和歌山県は、和歌山にルーツを持つ在外県人会の青少年代表がふるさとに集まり、県内高校生らと交流しながら郷土への理解を深める「在外和歌山県人会次世代リーダーズの集い」を、26日~8月2日に初開催する。

【写真】在外県人会の活性化に期待を寄せる宮﨑知事

和歌山は、全国6位の約3万3000人の海外移住者を送り出した有数の移民県。渡航した人々は現地で県人会を組織し、現在まで、ふるさととの交流だけでなく、県や県内企業の取り組みに県人会が協力するなどの関係が続いている。

移民系の在外県人会は8カ国・11地域にあり、約1600人の会員が所属。次世代リーダーズの集いには、アメリカ、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジルなどの10地域の県人会から移民3~4世を中心とする16~39歳の13人、県内からは橋本、桐蔭、日高、近大付和歌山の4高校・5人の生徒が参加する。

参加者は、移民に関する施設や県内の企業、大学などを訪問し、移民史や郷土について学び、今後の県と県人会の交流の活性化について5グループに分かれてプレゼンテーションを作成、発表する。優れた発表をした県内高校生2人は、メキシコ和歌山県人会が11月に行う予定の創立40周年記念行事に参加できる。

宮﨑泉知事は17日の定例記者会見で、「3、4世になると日本語もあまり話せない人が多くなる中で、県人会の活動をぜひとも続けてほしい。本当の和歌山を満喫、把握してもらい、県人会の活性化に非常に期待している」と話した。

次世代リーダーズの集いは、今後も5年に1回程度の開催を目指す。