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和歌山ニュース 「紀の海クリーンセンター」が完成

「紀の海クリーンセンター」が完成

公開日 2016.03.15

施設の老朽化などに伴い、紀の川市桃山町で工事が進められていた同市、海南市、紀美野町の2市1町による広域ごみ処理施設「紀の海クリーンセンター」が完成し、12日、竣工式が行われた。各首長や国会議員、県議会議員ら約150人が出席し、テープカットで待望の完成を祝った。

同センターは平成24年8月に着工、先月末に完成し、今月から供用を開始。施設面積は2万6695平方㍍。エネルギー回収推進施設(鉄骨鉄筋コンクリート造り、地上6階、地下2階)、マテリアルリサイクル推進施設(同、地上3階)、管理棟(鉄骨造り、地上2階)の3施設で構成する。

エネルギー回収推進施設はストーカ式焼却炉2基を備え、24時間あたりの処理量は135㌧。マテリアルリサイクル推進施設は粗大ごみ処理施設の他、瓶類、缶類処理設備など6設備があり、一日あたりの選別処理量は17㌧。事業費は造成工事約9億600万円、建設工事約58億9470万円。

センターでは、ごみの中間処理をする他、焼却熱を利用して発電し、電力を施設の稼働に使用。余剰電力は売電して施設運営経費の一部に充てる。マテリアルリサイクル推進施設では資源ごみを選別し、資源を有効活用。自然、生活環境に配慮した安全な運営を目指す。

式典で管理者の中村愼司紀の川市長は「センターの建設にあたり、地元の皆さま他、多くの方々のお力添えをいただいたことに深く感謝している」と式辞。構成市町の神出政巳海南市長と寺本光嘉紀美野町長があいさつした。来賓の祝辞後、地元自治区長らに感謝状を贈呈。中村市長ら6人でテープカットを行った。