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ススキ野に上がる煙炎 生石高原で山焼き

公開日 2016.03.15

ススキの名所として知られる紀美野、有田川の両町にまたがる生石高原(標高870㍍)で13日、春の風物詩「山焼き」が行われ、一斉にススキが焼き払われる壮大な様子を一目見ようと、多くの行楽客やカメラマンでにぎわった。

山焼きはススキ以外の草木も焼き払うとともに、灰を肥やしにススキの芽吹きを促進させ、純粋なススキの草原を再生させるため、両町が平成14年度から実施。町や消防の職員らが作業に当たり、約9万3000平方㍍を焼いた。

この日は同高原山頂付近の岩場「笠石」の東部で点火式が行われ、しみず温泉あてがわ太鼓の演舞の後、紀美野の寺本光嘉町長らが点火。風にあおられるとともに炎の大きさも増し、観覧者はバチバチと音を鳴らしながら黒煙を上げるススキに目を引かれていた。

橋本市から友人と訪れた東本ミツ子さん(72)は「まるでドラマを見ているようでした」と笑みを浮かべた。