
木本防災会に総理大臣表彰 GIS活用避難訓練評価
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和歌山市の木本地区防災会(東内敏幸会長)は、本年の「防災功労者内閣総理大臣表彰」を受賞した。同防災会は地理情報システム(GIS)を活用した地区防災マップをウェブ上で公開。それを使い大規模避難訓練を実施するなど地区の防災力および地区住民の防災意識の向上につなげる試みを行い、安心・安全に暮らせるまちづくりに多大な貢献をしていることなどが評価された。県内で唯一の受賞となる。
【写真】表彰状を手にする木本防災会の皆さんと尾花市長(写真左から柑本さん、東内会長、尾花市長、平田副会長)
同防災会は自主的な防災活動を行い、災害による被害の防止および軽減を図ろうと、1999年に発足。以降、継続的に地区における防災体制の整備に取り組んでいる。
インターネット上で確認できる防災マップでは、大雨時に冠水する危険のある場所、避難所、公衆トイレ、各地の海抜などが記されており、災害時にはマップを使用した効率的な避難が期待される。
このほど、東内会長、平田雅通副会長、事務局の柑本芳孝さんが市役所を訪問。9月17日に首相官邸で授与された表彰状を手に、尾花正啓市長に受賞を報告した。
東内会長は受賞について「歴代の防災会が積み上げてきた結果だと思います。消防や警察にもご協力やご指導いただいた。今後も訓練を継続して行うのでご支援いただきますようお願いします」と話した。
尾花市長は「木本地区は夜間にも避難誘導訓練を行うなど訓練の内容が濃い。防災マップも分かりやすく有効な手段で、和歌山市として非常に誇りに思う」と話した。
同防災会では、今後、避難所を運営するようなリーダーを育てるための防災訓練を新たに取り入れるという。
































