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天守閣の屋根に上がる 危険行為で男を送検

公開日 2016.06.24

和歌山城天守閣の屋根に立ち入ったとして、和歌山西署は23日、和歌山市内の会社員の男(41)を和歌山区検に書類送検したと発表した。送検は22日付。男は「軽い気持ちでやったが、大変なことをした」と反省の言葉を口にし、容疑を認めているという。

同署によると、男は5月29日午後4時45分ごろ、和歌山城天守閣南側2階部分の屋根に立ち入った疑い。6月8日に市内の女性から「インスタグラムに、天守閣の屋根の上に乗っている写真が投稿されている」と同署管内の交番に通報があった。投稿は匿名だったが、捜査員がIPアドレスなどから特定し、14日に署で事情聴取し、画像を削除させたという。

男の供述によると、30代の知人女性と2人で天守閣展望台を訪れた際、女性のタオルが屋根に落ち、高さ1・1㍍の柵を乗り越え、地面から高さ約20㍍の屋根に上った。タオルを拾った後、屋根の中央部分に西向きに座り、男のスマートフォンで女性が撮影し、笑顔の写真を投稿したという。

市は9日、展望台の柵4カ所に「柵から身を乗り出したりよじ登ったりするのは危険です!やめましょう」と掲示を行うなど対策に追われた。担当者は「屋根の専門業者でも命綱を着けて屋根に上がるので、危険行為は絶対にやめてほしい」と話していた。