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市和歌山2年ぶりV 春夏連続の甲子園へ

公開日 2016.07.30

春夏連続の夢舞台へ――。第98回全国高校野球選手権和歌山大会は大会14日目の28日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で決勝があり、市和歌山が箕島を2―0で下し、2年ぶり5回目の夏の甲子園出場を決めた。7回まで両校無得点の息詰まる熱戦は、8回に薮井が2点本塁打で均衡を破り、投げては赤羽が箕島打線を完封した。

 

 
【決 勝】
箕  島
0000000000
00000002x2
市和歌山

試合は市和歌山・赤羽、箕島・福居による投手戦となった。両投手はともに走者を出しながらも要所を締める粘投。好守備も飛び出し、7回まで両チームのスコアボードには0が並んだ。

この緊迫した空気を、2年生の一振りが歓喜に変えた。0―0の同点で迎えた8回、先頭の山﨑が右前打で出塁、犠打で2塁へ進んだ。続く薮井が左中間に本塁打を放ち、待望の先制点となる2点を奪い、これが決勝点となった。

赤羽は9回を投げ抜き、箕島打線をわずか2安打に抑え完封。最後の打者を右飛に打ち取ると、マウンドで勝利をかみしめ、駆け寄る仲間と喜び合った。

半田真一監督 「甲子園でもう一度やりたい」という選手の強い思いが試合に出ていた。再三のピンチも赤羽がよく粘ってくれた。薮井はナイスバッティングでした。

河﨑真主将 センバツ大会は悔しい負け方をした。甲子園を目標に、練習してきたので本当にうれしい。(甲子園では)まずは一勝を目指して頑張りたい。

赤羽陸投手 危ない場面も多々あったが、仲間が点を取ってくれると信じていた。甲子園では点を取られることがなければ負けることはない。一戦一戦挑んでいきたい。

薮井幹大君 得点をなかなか取ることができず、苦しかった。甲子園が目標だったので勝つことができてよかった。

祝福の声
仁坂吉伸知事 和歌山市立和歌山高校の選手の皆さん、そして関係者の皆さん、甲子園出場決定おめでとうございます。甲子園では、心を一つにして集中力を高め、力を尽くしてください。全員のはつらつとしたプレーが繰り広げられることを楽しみに、甲子園での勝利を期待します

尾花正啓和歌山市長 市立和歌山高校野球部の皆さん、全国高校野球選手権大会への出場、誠におめでとうございます。市高ナインの先輩たちが築き上げた伝統と誇りを胸に、今まで頑張ってきた日頃の厳しい練習の成果を、甲子園という大舞台で発揮してください。