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和歌山ニュース 熊野古道を歩いて県産品 3日~アプリ配信

熊野古道を歩いて県産品 3日~アプリ配信

公開日 2016.08.03

位置情報の活用やコレクション性の高いスマートフォン用アプリがブームとなる中、和歌山市の企業が3日、熊野古道を巡るスタンプラリー式アプリ「i完歩帖(かんぽちょう)」をリリースする(アンドロイド版先行配信)。ダウンロードや利用料は無料で、追加料金の発生もない上、宿泊券や県産品などが500人に当たるなどの斬新な企画を用意。そのアイデアは「ポケモンGOにも匹敵する」との声もあり、和歌山発のヒットアプリになるか注目される。

アプリを手掛けたのは、ぶらくり丁に拠点を置く㈱アークス(本社=和歌山市中ノ店南ノ丁、植村恒好社長)。同社は、ウオーキングやハイキングの愛好者向けポータルサイト「ウオーカーステーションTV」を運営。全国各地のウオーキング名所を独自に取材し、動画などで紹介している。

今回のアプリは、同社が蓄積したデータを活用して開発。熊野古道の中辺路、紀伊路に15~20㌔の3コースを設け、20カ所のチェックポイントを設定。各ポイントに到着するとGPS機能と連動して訪問が記録され、歩いた証しの健康ポイントが貯まる。1コースの“完歩”で1回のプレゼント応募権が得られる。

コース周辺のアクセス、宿泊、温泉、土産物などの情報を見ることもでき、積極的に歩きたくなるツールを目指した。

開発で苦労した点は、アプリのダウンロードによる電池消耗の軽減やデータ量の圧縮。GPSもチェックポイント近くで作動させれば、訪問の記録ができるように試行錯誤したという。プレゼントは各事業所からの協賛により確保。協賛事業所は、ウオーカーステーションTV上で紹介される。

植村社長(65)は「このアプリを使って大勢の人に熊野古道でウオーキングを楽しんでもらい、県の観光振興に貢献できれば」と話している。