第6回わかやま全国バレエコンクール(フルール全国バレエコンクール実行委員会主催、本紙など後援)が14日から17日にかけて和歌山市民会館で行われ、全国から出場した273人が練習を重ねてきた踊りを披露し、磨き上げた表現力で会場を魅了した。
コンクールは、バレエシューズ(小学校低学年)、小学生、中学生、高校生・シニアの4部門で実施された。
県内の出場者で最高得点を獲得した人に贈られる「わかやま賞」は、金平糖の精のバリエーションで小学生部門6位に入賞した美浜町立松原小6年の山吹薫乃さん(12)=シュウバレエスタジオ=が2年連続で受賞。山吹さんは「2年連続で取れたのはうれしいけど、やっぱり1位を取りたかった。来年はもっと自分の踊りをしたい」と悔しさをにじませた。
今回から新たに、11~25位(高校生・シニア部門は9~16位)に対し、ミュンヘン国際サマーワークショップの参加権が得られる優秀賞が設けられた。
審査委員長を務めたバレエダンサー、振付家の三谷恭三さんは総評で「膝の後ろ部分のストレッチがまだまだ効いていない人が多かった。また、会場の広さから自分の思う所に足を出せていない人もいた。いろいろなことに注意して、来年また参加してほしい」と話した。
実行委員長の川端奈保子さんは「和歌山のコンクールは温かい雰囲気があり、とても和やか。地域で愛されるコンクールとしてこれからも続けていけたら」と話していた。
上位入賞と各賞は次の皆さん。
【バレエシューズ】①佐々木桃(山口ゆうこバレエスクール)②砂庭香心(レヴェランス・バレエスタジオ)③大坂双葉(アルテ山之内バレエスクール)
【小学生】①中野慎之助(中野まりバレエスタジオ)②松本法子(れい美花ダンススタジオ)③上村梓紗(アイコ・シーマンバレエスタジオ)
【中学生】①山本あらた(安田尚子バレエアカデミー)②見市涼(藤田香織バレエ教室)③山本涼花(安田尚子バレエアカデミー)
【高校生・シニア】①米田桃子(河野バレエスタジオ)②石本晴子(船附菜穂美バレエスタジオ)③山川奈美(MACバレエ)
【わかやま賞】山吹薫乃(シュウバレエスタジオ)
【ミュンヘン国際サマーワークショップスカラシップ賞】クローザック安美(ルミエールバレエ教室)