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和歌山ニュース スタッフ犬をチャペルに アバローム紀の国

スタッフ犬をチャペルに アバローム紀の国

公開日 2016.12.28

ゴールデンレトリバーがホテルスタッフに――。和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国(藤田裕司支配人)は、来館者を迎えるスタッフの一員として犬の「グウィネス」を配置した。25日、同所のチャペルで開かれた結婚式で仕事に臨み、新郎新婦や出席した親族らの注目を集め、愛らしい姿と“接客”で2人の門出に花を添えた。

同ホテルによると、「グウちゃん」の愛称で呼ばれているグウィネスは10歳の雌で、近隣の民家で飼育されている。ことし6月、午前中に同ホテルに迷い込んできたところを職員が保護したのが交流のきっかけ。その日の夕方まで、職員が飼い主探しや餌の用意など世話をしたという。

その後「グウちゃんを、来客にくつろぎと癒やしを提供するスタッフに」という男性職員の提案を飼い主も快諾した。現在は「研修中」で、来年1月中旬には入社式を行い、正式に辞令を交付する。当面はチャペル勤務とし、週末の挙式やイベント時などに勤務する予定。

グウィネスに迎えられ、挙式した水尻大地さん(25)と野平咲希さん(29)は「笑顔の絶えない明るく幸せな家庭を築きます」と誓い、「グウちゃんのおかげで一層温かい雰囲気の中で式を挙げることができ、うれしいです」と笑顔で話していた。