先人活躍の場で 旧議事堂で初の県議会質疑

旧県議会議事堂で初めて行われた一般質問

開会中の県議会定例会は2日から一般質問が始まり、初日は岩出市根来の旧県議会議事堂を会場に質疑が行われた。

旧議事堂は明治31年(1898)に和歌山市一番丁に建築され、昭和13年(1938)に現在の県庁舎が完成するまで使用されていた。夏目漱石が講演を行った会場としても知られ、昨年4月に現在地へ修復、移築。同年6月定例県議会の初日にも使用されたが、質疑が行われたのは初めて。

仁坂吉伸知事は旧議事堂について「和歌山の民主主義の歴史の重みがひしひしと感じられ、先人の活躍が目に浮かぶ」と歴史的価値の高さに敬意を表した。

一般質問は山下直也(自民党)、中拓哉(公明党)の両議員が行い、山下議員はカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に向けた取り組みを質問。仁坂知事は、県内への誘致を目指すIRを「リゾート型」とし、大阪府・市が誘致を目指す大規模な会議場などを備えた「大都市型」とは性格が異なると説明し、「必ずしも競合するものではない。別のIRが近くにあることで相乗効果があるという事業者の意見もある」と答弁した。

昨年12月に施行されたIR推進法で1年以内の制定が求められた手続き法については、「地方創生の観点を踏まえ、大都市だけでなく県内のような地域も含め広く地域を想定してほしい」と述べた。

傍聴に訪れた和歌山市の辻多惠さんは「建物の見学を兼ねて来ました。独特の雰囲気が良かったです」と話していた。

この日は質疑の他、平成28年度補正予算案など19議案を原案通り可決した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。