医大で癒やしの演奏15年 ピアノ上野山さん

正面玄関のピアノを奏でる上野山さん

和歌山市紀三井寺の県立医科大学付属病院の正面玄関で毎月開かれているピアノのボランティア演奏が、15年目を迎える。当初から演奏者を務めている海南市のピアニスト・上野山彩子さんは、同院を訪れる患者に癒やしを届けることに加えて、「コンサートホールだけではなく、より多くの方に音楽を楽しんでほしい」と思いを込めている。

上野山さんは神戸山手女子短期大学音楽科ピアノ専攻卒業、同大学音楽専攻科修了。PTNAピアノコンペティションで上位入賞し、現在はソロ、室内楽の演奏者として、和歌山、大阪を中心に活動している。和歌山では、映画を奏でる音楽会やルルクラシックカフェなどに出演し、県第九合唱団の夏の定期演奏会ではチェンバロで通奏低音を務めた。

同院でのボランティア演奏は平成15年に開始。2階の正面玄関には奏でられる機会のなかったピアノが置かれており、同院に勤めていた知人から勧められ、上野山さんが定期的に演奏をするようになり、毎月続けられている。

活動を継続する中で、顔見知りの通院・入院患者もでき、上野山さんに手紙が届くようになった。手紙には演奏の感想だけでなく、何気ない日常的な内容がつづられ、上野山さんは「聴いてくれる方の気持ちを大事にしたい」という思いが一層強まり、聴き手の心に届く演奏を心掛けてピアノに向かうという。

現在は上野山さんを含めて3人の演奏者が毎月4回、ボランティア演奏を行うようになっている。

上野山さんは「海外ではよく路上や美術館などで演奏がありますが、『よりクラシックを開かれたものに』と行われているのでしょう。和歌山でもクラシックをよりたくさんの方に知ってもらいたい」と話し、今後も音楽の魅力を届ける活動を続ける。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。