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和歌山ニュース 動物たちとお茶を みぃや。。。さん3人展

動物たちとお茶を みぃや。。。さん3人展

公開日 2017.06.23

和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエール和佐店で30日まで開催中の、イラストとアクセサリーの3人展「みぃや。。。のティーパーティー」。店内に並ぶ絵画は、同市毛見の「みぃや。。。」さん(30)の作品。洋菓子店の会場にちなみ、ケーキを味わう動物などを描いた、ほのぼのとした作品は「癒やされる」とファンを増やしている。

水彩やアクリル、ペン画や鉛筆画など約30点を出品。小さい頃から体が弱く、学校を休みがちだったという、みぃや。。。さん。周囲となじめない時期もあり、小学生の頃から大好きな絵を描いて過ごしていたそう。

約6年前、軽度の精神発達遅滞と診断を受けた。4年ほど前、海南市の「アトリエ7つの音」でアクリル絵の具に出合ってからは、その色彩に魅了され、表現の幅も広がっていったという。昨年の夏、和歌山市のじゃんじゃん横丁でのイベントに出品し、グループ展に参加するなど次々と作品を発表。全日本アートサロン絵画大賞展で入選し、東京や大阪の美術館で展示された。今展は、これまで支えてきてくれた周囲の人にも成長を見てもらい、感謝の思いを伝えようと企画された。

ウサギやネコ、ブタやカッパなど、モチーフの多くは動物。下絵を描かず、思いつくままに表現していくという。今展のために描いた鮮やかなアクリル画は、ウサギやフクロウたちがデコレーションケーキやティーポットが置かれたテーブルを囲み、楽しそうな雰囲気の一枚に仕上がっている。

一方、描くペン画は緻密。空想上の世界で遊ぶ動物たちの表情は愛らしく、物語を感じさせる。中には架空の動物も登場し、みぃや。。。さんは「ちょっとでも楽しい気持ちになってもらえたら。絵の中に何が隠れているか、ぜひ探してみてください」とにっこり。

絵を通じて出会いが広がり、「いつか絵本にできればうれしい。描いたことのないものにも挑戦してみたい」と夢も膨らんでいる。

今展は大阪に住む作家仲間とのグループ展。会場には、宝塚歌劇をはじめ、舞台や楽屋用品、ヘッドドレス(髪飾り)のオーダーを受ける、阪南市の山中めぐみさんの装飾品、大阪市の西村朋子さんの、英字新聞や空き缶などを使ったアクセサリーも並ぶ。

午前9時から午後7時(最終日は2時)まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。