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和歌山ニュース 認知症でも安心を RUN伴県内2地域で

認知症でも安心を RUN伴県内2地域で

公開日 2017.07.18
認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目指し、認知症の人もそうでない人も共に走り、タスキをつないで日本を縦断するプロジェクト「RUN伴(ランとも)」が9月30日に紀南で、10月7日に紀北で行われる。県内での開催は4年目を迎え、8月31日まで参加者を募集している。
主催の「認知症フレンドシップクラブ」(代表=井出訓放送大学教授)が、認知証の人と一緒にできることを考え、「一緒にマラソンができたら楽しそう」との思いから平成23年に北海道で始めたタスキリレー。7月から11月にかけて35都道府県で開催される。

1チーム3人以上で参加し、認知症の当事者やその家族、介護福祉士など関係者も参加して走る。歩きや自転車、車いすなどでも参加でき、コンディションに合わせて走る距離も変えられる。

「RUN伴和歌山2017」は紀北と紀南の2地域を走る。紀南は、すさみ町、田辺市、御坊市、有田市を通って有田川町地域交流センターALECへ向かうコース。紀北は、和歌山市立宮前小学校をゴールとし、紀美野町から海南市を通って向かうルート、高野町から紀の川市を通るルート、和歌山大学から向かうルートの3コースがある。

走者は、認知症の理解や支援を進める運動を象徴するオレンジ色のTシャツを着用し、街をオレンジに染めながら支援の輪を広げる。

県内での活動は、25年に御坊市の若年性認知症の人が仲間と共に大阪市でRUN伴に参加したことがきっかけ。ランナーの生き生きとした姿に感動した参加メンバーが翌26年、御坊市から大阪府岬町役場までタスキリレーを実施した。

現在は派生イベントとして各地域で開催される「RUN伴+」や、有田市で行われる認知症と共に生きるまちづくりイベント「認とも」なども展開している。

全国でつないだタスキは最終開催地の沖縄に集められ、フィナーレを飾るゴールイベントが11月に開かれる。

RUN伴和歌山2017実行委員会の岸嘉奈子さん(43)は「認知症でも安心して暮らせる社会への第一歩を一緒に踏み出してもらいたい。オレンジのTシャツを見たら応援してほしい」と参加を呼び掛けている。

参加料は1人2500円、中学生以下1500円。申し込みはスポーツエントリー(https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/71287)または所定の申込用紙に必要事項を記入してファクス(FAX0120・37・8434)で行う。

問い合わせは実行委(℡090・8796・7734)。