桃の節句に幸せ願い 淡嶋神社で伝統の雛流し

雛人形を本殿から舟に積み込むみこ

和歌山県和歌山市加太の淡嶋神社で3日、桃の節句恒例の伝統行事「雛(ひな)流し」が行われた。
雛祭りは、同神社の祭神・少彦名命(すくなひこなのみこと)にちなんで「少彦名祭」とも呼ばれる同神社と深い関わりがある祭事。かつては人形で体をなでて罪やけがれを移し、川や海に流す祓(はらい)の儀式だったが、平安末期には3月3日に人形を飾る女の子の祭りとなったという。

ことし全国から同神社に奉納された雛人形は約4万5000体。本殿にはそのうちの6000体が並べられた。
「雛納式」で雛人形をおはらいした後、舟に載せた約400体を参拝者が海岸まで運んだ。
禰宜の前田智子さんが人形をねぎらい、女性の幸せを願う祝詞を唱えた後、舟は海に流された。みこがまいた紙吹雪の中を舟が進み、参拝者やカメラマンは春の日差しの中、海に浮かぶ雛人形を見つめていた。
橋本市高野口町の大谷晶子さん(68)と松浦宣子さん(75)は「テレビではなく生で見たくて来た。たくさんの雛人形は不思議な光景」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。