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和歌山ニュース 100年ぶり野生の新種 クマノザクラ

100年ぶり野生の新種 クマノザクラ

公開日 2018.03.15

紀伊半島南部で約100年ぶりに野生のサクラの新種が確認され、「クマノザクラ」と命名された。13日に国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所と和歌山県林業試験場が発表した。
新種が確認されたのは串本町や那智勝浦町、田辺市の他、奈良県十津川村などの熊野川流域を中心とした南北約90㌔、東西約60㌔の地域。新種の確認は1915年にオオシマザクラの種名が発表されて以来で、10種目となる。
森林総研の調査によると、クマノザクラは同地域にあるヤマザクラやカスミザクラよりも葉が小さい卵形、花はうっすらとしたピンク色で、開花時期が早い。花を支える茎部分が短く毛がないことなどから、新種と判断した。
日本植物分類学会が発行する学術誌に論文が受理され、6月下旬予定の発行巻で新種としての学名が公開される。