制服リユースでお母さん応援 竹内さんが事業

「お母さんの応援にもなれば」と竹内さん

着なくなった学校の制服や入学式で袖を通しただけのフォーマルウェアなどを買い取り販売するリユースショップ「小春日和」の開業に向け、和歌山県和歌山市打越町の竹内千富さん(54)が取り組みを進めている。竹内さんはシングルマザーとして子育て中に、学校指定の用品をそろえるのに苦労した経験からリユース事業を始めようと決めた。「制服を見ると、当時の大変さや子どもの楽しい思い出がよみがえってくる。頑張るお母さんたちが気軽に利用し、話ができるようなお店にしたい」と話す。
店舗はまだ構えていないが、買い取り事業はすでに開始。和歌山市内を中心に中学、高校の制服や体操服、保育園の制服に柔道着など「学校指定」のものであれば幅広く扱う。需要があれば市外の学校の用品も扱っていく予定。
制服はクリーニングし、体操服などに書かれた名前や刺しゅうはできる限り消してから販売する。販売価格は状態の良いもので2000円程度を予定。洗濯した時の替えや成長期でサイズが合わなくなった子どもの買い替え用に使ってもらいたいとしている。
シングルマザーの竹内さんは、テレビ番組で学校用品のリユース事業を知り、「子育ての最中にこんなお店があったら…」と思ったという。当時は2人の子どもが高校に進学し、学校で必要な物を買いそろえ、学費を支払うため仕事に忙しい日々を送っていた。制服や体操服はそろったが、学校指定の電子辞書は買わなかった。後に子どもから、電子辞書に必要な機能がなくて苦労したが、忙しい母の姿を見て欲しいと言い出せなかったという話を聞き、涙が出たという。
自身の体験から、「小春日和」の商品には、浮いたお金で少しでも一緒に家族で遊んでもらいたいという願いも込められている。
入学式で着るスーツやワンピースなどのフォーマルウェアのレンタルも行いたいと考えている。一度着た後は“タンスの肥やし”になりがちな服を買い取り、たくさんの種類の中から選んでもらえるように商品をそろえていく。
現在は出張買い取りが事業の中心。インターネットで制服の買い取り販売を行う業者もあるが、直接商品が見られる店舗を出したいのは、購入者に商品のサイズや状態を実際に合わせて確認してもらいたいから。店舗ができた際には、頑張っているお母さんたちが気軽に相談して語り合えるスペースも設けたいと思い描いている。
買い取りの希望や購入の連絡は小春日和(℡070・1804・0358)。午後1時から受け付けており、日曜・祝日は休み。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。