総数、外国人とも微減 17年の県内観光客

県内観光客数の推移

2017年に和歌山県内を訪れた観光客総数は約3375万9000人(前年比3・2%減)でやや減少したが、15年よりも多く、史上最高だった16年に次ぐ入り込みだったことが県の観光客動態調査(速報値)で分かった。外国人宿泊者数は約47万6000人(同4・9%減)で、世界遺産エリアの高野町、田辺市、那智勝浦町などで過去最高を記録した。
県によると、総数のうち、日帰り客は約2859万3000人(前年比3・5%減)、宿泊客は約516万6000人(同1・5%減)。

16年7月から実施している「水の国、わかやま。」キャンペーンなどの県内周遊を促進する取り組みにより観光客が増加する地域が見られたものの、人気を集めたNHK大河ドラマ「真田丸」PRキャンペーンなどが終了し、台風21号による南海高野線の一部不通や国道370号の通行止め、那智勝浦町の大型宿泊施設のリニューアル工事による休館などが減少の要因となった。
外国人宿泊者数は47万5628人。国・地域別でみると、1位は香港の22・2%、2位は中国の20・5%、3位は台湾の13・6%と続き、アジアが69・6%(前年74・7%)を占めた。欧米豪は計26・4%で、前年の21・5%からシェアを拡大しており、オセアニアとアメリカが各4・8%、フランスが3・7%などで多くなっている。

外国人宿泊者数が減少した要因には、中国市場について、大阪府内の宿泊施設増設により関西国際空港利用者の宿泊施設不足が解消し、和歌山市周辺での宿泊が減少したことがある。和歌山市の宿泊者数は前年比22・3%減の12万1659人にとどまった。また、台湾・タイ・シンガポールなど主要なアジア市場については、急速な個人旅行化により団体ツアーが減少し、みなべ町と白浜町で宿泊が減少した。

県は、ロンリープラネットやCNN、BBCなど世界的メディアでの共同キャンペーン、年間約50回に上る海外プロモーション、年間約100回のメディア取材やエージェントの下見支援などの継続的な誘客対策を実施。インスタグラムなどのSNSや多言語観光サイトによる情報発信なども続け、今後も外国人観光客の獲得を推進していくとしている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。