リュウグウノツカイ 自然博物館で展示中

標本第1号の「リュウグウノツカイ」

和歌山県海南市船尾の和歌山県立自然博物館は、調査研究活動を通して新しく知見を得た2種類の魚「リュウグウノツカイ」と「トサヒメコダイ」の貴重な標本を、第2展示室で公開している。27日まで。
「リュウグウノツカイ」は体長約5㍍の銀色の長い体に赤い背びれが特徴の深海魚。ことし1月19日、御坊市沖の紀伊水道水深70~80㌢で発見され、県で採集された「リュウグウノツカイ」の標本の第1号となった。
「トサヒメコダイ」は体長約70㌢の鮮やかな赤い体に大きな目が特徴。2010年に日高郡由良町の紀伊水道で発見され標本になっていたものを、高知大学の松沼瑞樹博士らが研究し、2017年に新種として専門誌に記載された。
「研究の際は標本を入れ物から取り出してうろこやひれの数を調べます。標本は、とても大切なものです」と話す学芸員の楫善継さん(38)は「リュウグウノツカイ」の発見に大喜び。漁師から「見たことのない魚が底引き網にかかった」と連絡を受け、現場へ引き取りに向かい、記録の残る江戸時代から数えて、県内で発見されたのは5個体目となる大発見に興奮した。
楫さんは、子ども向けの図鑑には必ず載っている珍魚の「リュウグウノツカイ」について「実物を見られることはめったにないので、この機会にぜひ見てください」と来場を呼び掛けている。
月曜休館。開館は午前9時半~午後5時。問い合わせは同館(℡073・483・1777)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。