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和歌山ニュース パパ目線の子育てかるた完成 イラスト展

パパ目線の子育てかるた完成 イラスト展

公開日 2018.06.28

「哺乳瓶持って飲ませてママ気分」「夜勤後遊ぶのやめて枕元」――。子育て中の素直なパパの思いを集めた「こそだてあるあるかるた」が完成! かるたの展示を含む、母親3人によるイラスト展「こどもびより~パパもいっしょ」が7月1日から31日まで、和歌山県和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエール和佐店で開かれる。子育て世代はもちろん、ひと段落した人や、祖父母世代も思わず「そうそう」「懐かしい」と共感を呼びそうな文言が、ユーモアたっぷり、ほのぼのとしたイラストとともに描かれている。
展覧会の出品者は、創作仲間で同市のmozuさん、原ミキさん、紀の川市の尾﨑共(とも)さん。小学生から中学生の子どもを持つ3人は、昨年同店で、子育てをする中で感じるママ目線の〝あるある〟ネタを集めたポストカードサイズの手作りかるたを展示し、好評だった。
今回は、より子育てが楽しくなるようなパパ目線のかるたを作ろうと、パパサークルのメンバーや、育児休暇を取得するなど育児に熱心な「イクメン」らに聞き取りを実施。それらのアイデアを基に、言葉を考えてイラストを添えた。

「ありがとう おつかれさま ありがとう」は、生まれたばかりのわが子の小さな手に触れた時の感触が忘れられない、という感想から。出産後の妻への感謝を込めた一枚で、父親の指を小さな指がぎゅっとにぎる場面を、柔らかなタッチで描いている。
お風呂に仲良く入る「なんさいまで入ってくれる?」など、年頃の娘を気にする胸の内や、「となりから聞こえる泣き声ごめん寝る」など、育児に協力したいと思いながらも、疲れて寝てしまうという複雑な思いを込めたかるたも。体の特徴やシルエットがそっくりな親子の後ろ姿を描いた「うしろ姿そのまんま」など、ほほ笑ましい作品もある。
mozuさんは「育児や家事に関わる時間は少ないながら、お父さんの中にはもっと積極的になりたいと思っている人もいるんだと感じました。かるたを見て『うちも、あるある』と夫婦で会話や共感が広がればうれしいです」とにっこり。原さんは「気楽に楽しんでもらうのが一番。家庭の会話の一つになれば」、尾﨑さんは「ママの意見はよく取り上げられる一方で、パパ目線の思いは表に出ることが少ないように思います。お父さんの意見にも注目してもらえれば」と話している。

かるたの他、子どもたちをモチーフにしたイラストを展示。かるたをまとめた冊子の販売もある。午前9時~午後7時。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。